転勤族サウナ愛好家の小規模な生活

関西出身の熊本在住サウナ愛好家。大学進学でおんせん県、就職し彩の国→かごんま→くまモン県と津々浦々と渡り歩く。二児の父らしい。日々あったことをつらつらと書き連ねていきます。

総合型レジャー系道の駅で味わえる低湿サウナ!菊水ロマン館

熊本県の北西部に位置する和水町大河ドラマ「いだてん」の主人公として取り上げられた日本マラソンの父、金栗四三を生み出した土地である。和水町を通る九州の交通の大動脈である九州自動車道、菊水インターチェンジの直ぐそばにある菊水ロマン館。低温ながらも低湿セッティングがサウナが魅力の施設だ。

 

住所…熊本県玉名郡和水町江田455

電話…0968-86-3100

営業時間…9時〜21時

入浴料…大人 400円
    子供 200円

ホームページ…http://kikusuiromankan.jp

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20200818130625j:image国土交通省にも認定された道の駅、菊水ロマン館。キャンプ場やカヌーも体験出来る総合型レジャー施設といった趣きだ)

菊水ロマン館は2階建てであり、一階には如何にも道の駅といった感じの特産品の販売のコーナー。奥にはレストランがあり、二階に温浴施設という構造。外の川ではカヌーなどの体験も出来、キャンプやBBQを楽しめるスペースも。最近の道の駅はアクティビティ売りをしてるところ増えてる気がするが気のせいか?ちなみに、併設のレストランなごみ庵は精肉店の直営。自社ブランド火の本豚100%のハンバーグが名物らしいのでサウナ飯にもってこいだろう。


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f:id:DDDtenkinzoku:20200818130620j:image(前述した通り、浴場は2階に。2階に階段には玉名市出身の名野球選手、前田智徳のポスターが)

 

受付を済まして2階へ上がる。途中に元広島カープの大打者、前田智徳のポスターが貼ってあり、初めて玉名市出身だと知る(熊本工業高校出身なのは知っていたが)。熊本は良い野球選手を絶えず輩出する土地だな…なんて考えながら浴場へ。

 

道の駅不知火とめちゃくちゃ似た構造の浴場。同じ道の駅だから似たような作りになるのか?露天が無いため外気浴は出来ないが、半円形状の浴場は全面特殊ガラス張りで外からは見えないようになっていると記載が。特殊ガラス張りと見るとマジックミラー号を思い出してしまう煩悩まみれの自分が情けない…熱湯とぬる湯に分かれた浴槽は光明石温泉。つまり、人工泉であり、鹿児島のタイセイや宮崎のマリックスグループと同じである。ぬる湯にはバイブラにジェットバス付き。

 

f:id:DDDtenkinzoku:20210303004134j:image(浴場に大きく取られたマジックミラー越しには和水町の風景が見える。公式サイトより転載)

サウナは長方形でこじんまりした感じ。雛壇2段で1段目が広く、8人ほど座れる。80度設定だが、オリンピア製ガスストーブとの距離が近いため、熱圧がしっかりと迫ってくる感じであり、低湿のカラッとした感じが温度計よりも体感として高く感じる。TVもBGMも無く、あるのは砂時計のみ。低湿系サウナでじっと水風呂に入るまで耐える時間が尊い

 

水風呂は膝上くらいの深さで内部からオーバーフローをしているため、常に水が溢れて気持ち良い。配管で冷やすタイプのチラーであり、水風呂の出入りする部分からチラーが見える。18度ほどの水温でクセのない水質。低湿系サウナで火照った身体にじんわりと染みいる。外気浴は無いが、浴場にととのい椅子が2つ設置されているため、ひとしきりのルーティンは充分出来る施設だ。

 

カヌーやキャンプ、BBQなどのアウトドアと組み合わせると更に良く感じるだろうし、館内でレストランや特産品など楽しめると考えると親子で体感するのも良さげな施設だ。ガツンと来る感じは無いものの、低湿系セッティングが好きな方には一見の価値ありと言える施設である。

2021年版、熊本サウナ旅のすゝめ【熊本市内】

世界が未曾有のパンデミックに陥って、はや1年近く経とうとしている。「コロナが無ければねぇ…」というセリフを去年から何回、いや何百回聞いたかわからないし、言ったかもわからないが、このセリフが最早立派な常套句として成立してしまっていることにやるせなさ、悲しさ、切なさすら感じてしまうこの頃である。

 

コロナが落ち着いたらしたいことは山ほどあるのだが、やはりサウナ好きとしてはサウナ旅だろう。そこで去年も記事にしたのだが、当時とはまた状況が変わったりしているため、2021年版の熊本サウナ旅のすゝめを記していきたいと思う。あくまで個人的オススメのルートであるため、これを参考程度にご自身で色々と計画を組み立てるのも面白いと思う。何より早くコロナが終息するのを願って書き記していこう。

(以前書いた熊本サウナ旅のすゝは下記をご覧下さい。https://dddtenkinzoku.hatenablog.com/entry/2020/01/16/171211

 

サウナ旅のモデルケースとして以前の記事と同様に一泊二日として日程を考えたい。朝に熊本に着くと仮定し、帰りは翌日の夜という旅程を想像してプランしたい。基本的に熊本は地方都市であるため、公共機関よりも車で移動した方が利便性が良いため、この記事のプランは車移動を基本と考えて頂きたい。免許が無い人はどうするかって?それは各々で考えて!と投げっぱなしにしたくもなるが、グループで旅をされてみたり、車が無くても何軒かは回れるため、ゆっくりと無理のないプランを立ててみると良いだろう。とにかく、交通手段は個人で手配すると仮定して読み進めて頂くと幸いである。

 

まず1軒目にオススメしたいのが太陽神こと富合サウナランド🌞前回の記事でも書いたのだが、24時間営業で利便性も良いため一発目に入れるのが最適だと思う。駅や空港から車で1時間ちょい行けば到着するし。昭和感溢れる素晴らしいサウナ施設であり、100度近いサウナはTVも時計も無い演歌だけが流れる。入口のアンニュイな顔をした太陽神の異名を持つイラストも必見だし、写真に収めるのもお忘れなく。

 

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2軒目にオススメしたいのは男性なら田迎サウナだ。完全無人営業という独自の道を突き進むスタイル。外観は闇金、中はガタが来つつもしっかりとしたサウナ、地下水掛け流しの水風呂。東南アジアの安宿に迷い込んだ気分になれる。全国屈指のアングラサウナを体験せずに熊本に来た意味無し!と言えるほどのサウナ。ここは外してはいけない場所のため、絶対寄るべきサウナだ。

 

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女性には嘉島湯元水春をオススメする(もちろん、男性にもオススメ出来る施設だ)。イオンモールの敷地内にある大型のスーパー銭湯であり、オートロウリュされるサウナは中々のセッティングの良さ。水風呂も15度付近とスパ銭にしては攻めており、外気浴スペースも十分だし、源泉掛け流し温泉も味わえる。個人的にそろそろアロマロウリュサービスを再開して欲しいと思っているが、無くてもポテンシャルを存分に堪能出来るだろう。ちなみに、水春の電気風呂はめちゃくちゃ強烈だ。

 

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3軒目にオススメしたいのが熊本の銭湯だ。やはりサウナ旅に来たらスパ銭やサウナ施設だけでなく銭湯も外せない。その中でもたかの湯、大福湯の2つはオススメ出来る銭湯だ。まずたかの湯だが、こちらは熊本市の健軍という第二都心といった感じの所に位置する。たかの理容室が経営する銭湯であり、全てが丁度良い感じ。サウナも水風呂もクオリティが高い。特に水風呂は健軍水源地近くのため、非常に柔らかい水質が特徴だ。

 

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大福湯は夏目漱石も住んでいた坪井という土地にある。2種類のサウナに天然温泉の水風呂、そして銭湯では珍しい冷凍サウナを兼ね備えた、まさに熊本銭湯サウナ界のワンダーランドである。銭湯なのに湯船は全て温泉でお湯の種類も豊富。高温サウナ、低温サウナ、冷凍サウナを銭湯価格で味わえるというコスパの良さも光る。熊本のサウナの奥深さを味わうにはもってこいの銭湯だ。

 

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さて、4軒目は熊本のサウナ旅でほとんどの人が目的にするであろう湯らっくすを薦めたい。詳しいことは散々メディアで取り上げられているため、当ブログより湯らっくすでググる方が良いと思うので詳細は割愛する。注意点があるとすれば、宿泊予約が出来ないということ。またカプセルホテルでも無いため、どうしても個室で泊まりたい、ベッドで寝たいという方は街中でホテルに泊まる方が無難だろう。

 

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何としても寝床だけは確保したいという人にオススメしたいのがカーナA、ドーミーイン、レフ熊本、ピースフル優祐悠だ。これらは全てサウナ付きのホテルであるため、寝床が無いなどの心配も無用だ。

 

まずカーナAだが、こちらは近年リニューアルし女性用のフロアも設置されたカプセルホテルである。サウナは綺麗でしっぽりと入れる雰囲気であり、水風呂もクリアで気持ち良い。繁華街ど真ん中にあるため、飲み歩きして帰りやすいのも嬉しい。

 

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ドーミーインはご存知、全国チェーンのビジネスホテルだ。アメニティや清掃は行き届いているし、ドリンクサービスや夜鳴きソバの嬉しいサービスも光る。こちらも繁華街近くのアクセスの良さ。

 

繁華街近くというかど真ん中という意味ではレフ熊本というホテルも利便性抜群だろう。新しく出来たホテルのため、非常に清潔だし、浴場は空中庭園を思わせるスタイリッシュさと落ち着いた空間を兼ね備えている。サウナも綺麗で大人の雰囲気。問題は女性はスチームサウナというところだろうか…

 

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また市街地からは離れるが、ピースフル優祐悠も捨てがたい。全国屈指の名店である湯の泉グループに似たチンピリ漢方湯が味わえ、浴場には大きいプールまで設置。サウナもガツンとくるセッティングであり、チンピリ漢方湯に浸かってサウナからプールで泳ぐというウルトラCを組み合わせることも可能だ。また特許を取得している塩爆サウナ、露天に設置されたブランコなど愛でたいポイント満載の飽きのこない銘店だ。

 

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2日目は菊南温泉スパリゾートあがんなっせを1軒目でオススメしたい。まさにスパリゾートといった感じで館内は広々。ここのオススメは3と7が付く日に開催されるサウナの日イベントだ。アロマ氷を使ったセルフロウリュ、10度に設定された水風呂に不感湯。そしてリゾート風の外気浴にはハンモックにインフィニティチェア。何もかも間違い無しで、都会ならば確実に倍以上の値段はするだろう。もっと評価されるべき名店だと個人的に思うため、強くオススメさせて欲しい。

 

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あがんなっせを出た後には梶尾温泉に寄ると良いだろう。あがんなっせから近くにあり、泉質もサウナも水風呂も良し。特に泉質が良く、サウナと組み合わせると更にガッツリ汗をかける。水風呂もオーバーフロー充分。外気浴には桜の木があるため、春には風光明媚な桜が映える景色を見ながら外気浴が出来る。古き良き温泉という熊本の温浴施設の幅広さを十分味わえるだろう。

 

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梶尾温泉の後には熊本城温泉 城の湯へ向かいたい。ここも評価されるべき施設の一つであり、上手く言い表せないのだが、とにかくサウナと水風呂の相性が良い。安定感のあるサウナにマイルドな水風呂は入れば良さがわかるはずだ。外気浴にも工夫を凝らし、インフィニティチェアなど設置。下にある焼肉屋、ハンバーグ屋さんの匂いが熊本一の食欲をそそる外気浴だ。繁華街からのアクセスも良く、温泉の泉質も中々良いため、サウナ旅に組み込むべき施設だろう。

 

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最後に向かいたいのが八代センターサウナ。熊本市内でもないし、男性専用なのだが、時間に余裕があれば是非訪れて欲しい。何故なら昭和のサウナ遺産的な施設であり、アングラ系サウナ好きは一目で気に入ると思う。カラカラサウナに訛りとクセの強い大将。サウナ室に転がるジャガイモ…ツッコミどころ満載だが、行けば経験値が上がること間違いなし。いつまで営業出来るのかわからないため、その有志を目に焼き付けて欲しい。

 

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もちろん、上記以外に良いサウナは沢山あるし、時間の兼ね合いもあるため全てを回れない可能性もあると思う。ただ、今回の記事を参考に行きたい施設を見繕って無理なく回ってみるという参考になれば非常に喜ばしいことである。また全国のサウナ好きが自由にサウナ旅を楽しめる日々に一日も早く戻ることを願って〆させて頂くとしよう。

第三セクターと侮るなかれ!天草を代表する名店、河浦町にあり。天然温泉 愛夢里(あむり)

阿蘇地域と双璧を成す熊本のリゾート地である天草諸島。マリンスポーツや釣りなどを楽しむ観光地として有名であり、天草諸島の下島南部に位置する河浦町は世界遺産に登録された潜伏キリシタンの里として知られる﨑津天守堂のある﨑津集落で有名だ。そんな河浦町にある天然温泉 愛夢里(あむり)。第三セクターが運営する温浴施設だが、非常にレベルの高いサウナと水風呂を兼ね備えた天草でもトップクオリティの施設である。

 

住所…熊本県天草市河浦町河浦4747-1

電話…0969-76-1526

営業時間…10時〜21時半

入浴料…大人 500円
    中学生 300円

    小学生 200円

ホームページ…http://www.amuri-onsen.jp

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20200807132808j:image(外観は教会を意識したようなリゾート風の雰囲気。館内には宿泊施設や夏場限定のプールもあり)

 

外観は天草のリゾートを意識したような施設といった感じで、中は道の駅のような雰囲気。調べてみると第三セクターでなるほど如何にも第三セクターの建物の感じがプンプンだ。何となくバブル期に建ったような感じがするが、いつぐらいに建てられたのだろうか?バブル期は天草みたいなリゾート地はそれはそれは人気だったんだろうなぁ…。

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20210212221329p:image(広々とした浴場。露天風呂もあり、温泉の泉質も存分に楽しめる。公式サイトより転載)

 

浴場、脱衣所とも綺麗に保たれているのも好感高い。温泉はナトリウム炭酸水素塩泉とのことで、クセがなく万人に好かれる感じ。ゆったりとした泉質のため、長く入っても疲れないような気がする。広々としたお風呂も気持ち良いし、ボコボコと泡を放つバイブラの威力も強目で良き。泡の揺らぎ、バイブラのリズムってすごく好みだから設置してくれるだけで嬉しいんだよなぁ。


f:id:DDDtenkinzoku:20210212221404p:imageオリンピア製ガスストーブが鎮座するサウナ室はセッティングの良さが光る。公式サイトより転載)

 

サウナは雛壇2段に15名ほどのスペース。室内も非常に綺麗でサウナマットも新しい。地方の第三セクター運営の施設というと勝手なイメージだが、余りサウナには力を入れていない、オマケ程度の扱いの印象が個人的にあるのだが、ここはしっかりと清潔に保たれている。これは利用者が気持ち良く利用出来ることを考えているのだろう。サウナ室には大きくスペースの取られた窓。窓から浴場と露天スペースが眺められるのも良い。照明の具合も雰囲気がすごく良くて好みだ。オリンピア製ガスストーブは90度の設定でやや低湿よりか。ガスストーブ特有のガツンと来る熱の感じが心地良い。しっかりと汗をかけるセッティング。このサウナめちゃくちゃ好きだわ。


f:id:DDDtenkinzoku:20210212221340p:image(地下水をチラーで冷やした水風呂は柔らかくもキンと芯までくる感じが心地良い。公式サイトより転載)

 

水風呂は絶え間なくオーバーフローが注がれる。股下くらいの深さで5人くらいのスペース。入った瞬間に驚いたが、チラーで冷やしている!15〜16度キープで地下水を冷やしてるものだから、キンと冷えつつも柔らかくふわふわした感じの水質。これは非常にクオリティ高い水風呂だ。ガスストーブのサウナとの相性もとても良い。公式サイトには九州トップクラスの冷たさ⁉︎と記載があったが、シングル設定のでは無いため、水温だけで言うとトップクラスとは言えないが、十二分にクオリティの高い水風呂だと思う。外気浴も露天エリアに木のベンチがあるため、死角無し。

 

天草、いや熊本でも上位にランクするかも知れない施設だし、初めて訪れた時はレベルの高さに感動した。天草へ行った時には是非とも寄るべきサウナだ。

ここはバリ?それとも熊本?異国情緒漂うリゾートスパで味わう温泉、サウナ!隠れ家温泉 古保山リゾート

熊本の中央部に位置する宇城市松橋町アトランタシドニー五輪に出場した名長距離走選手である川上優子の出身地であり、肥沃な土地を利用した蓮根の名産地としても知られる。そんな松橋町の古保山に位置する古保山リゾート。バリ風の外観、内観はまさに異国を訪れたような隠れ家的なリゾート温泉だ。

 

隠れ家温泉 古保山リゾート

住所…熊本県宇城市松橋町古保山字虎御前97-4

電話…0964-25-2206

営業時間…10時〜22時

入浴料…大人 550円
    子供 350円

ホームページ…http://www.kohyamaresort.com

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20201201192020j:image(外観、内観ともバリ風に統一。館内に漂うお香の香りが尚更異国に誘われた感覚に陥る)

 

隠れ家温泉というコンセプト通り、山の中腹にあり、外観や内観までバリのリゾートを意識した造り。同じくバリをイメージした山鹿の平山温泉にある華の番台に似た雰囲気だか、こちらは入口からお香の匂いが漂ってくるため、余計にリゾート感が出ている。本当にここは熊本か?と錯覚してしまうほどオリエンタルなエキゾチックな雰囲気がプンプンだ。館内ではアジアンエステなども施術してるため、日頃の疲れを癒したい女性向けの施設かもしれない。

 

内湯より露天風呂の方が広く、手入れもしっかりされて非常に清潔。温泉はアルカリ性単純泉。無色透明で無味無臭のクセのないタイプ。加水無しで100%掛け流しのようで肌を程よく癒す滑らかな感覚が気持ち良い。ちなみに、内湯の方が熱湯のセッティングのため、熱湯好きな人は内湯の方がいいだろう。

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20210209221318j:image(浴場はまさにリゾートといった風情でゴージャス感が漂う。公式サイトより転載)

 

サウナはTV無しで横に長い長方形。8人ほどのスペースに雛壇2段。サウナマットも比較的新しく清潔感あり。ストーブの前に衝立があるため、ちゃんと確認出来ないが、恐らくストーンストーブだろう。100度キープで若干の低湿よりだが、ピリピリくる感はない。程々の輻射熱が落ち着いた雰囲気のサウナ室と相まってじっくりと汗を流せるセッティングだ。

 

水風呂は股下くらいの深さで恐らく水道水掛け流し。チラー無しのため20度くらいの水温だが、気温の季節変動は非常に影響を受けそうな気がする。こちらも温泉と同じくクセのない万人受けする水質であり、オーバーフローも充分。

 

露天にはデッキチェアが2つ。露天にはフェニックスやソテツなど南国を思わせる植物や館内の随所から漂う異国情緒。繰り返すが、ここは熊本ではなく南国のリゾート地ではないか?と錯覚に陥る。デッキチェアに身体を預ければ目の前には涅槃仏が陰陽のマークが入った本を読んでいるオブジェが。バリの宗教は果たして仏教なのか?などと物思いに耽ながら、露天に吹く風を感じて外気浴。夜はライトアップされて更にムーディーな雰囲気になるらしい。なんともリゾート感プンプンじゃないか…

 

熊本の片田舎でエキゾチックな雰囲気を存分に堪能しながら味わう温泉、サウナ、外気浴…海外に行く時間はないけども旅行気分を味わいたい…そんな方は是非古保山リゾートを訪れてみては如何だろうか?

気分はまるで親戚のお宅訪問!人々の営みと優しさに包まれた銭湯、龍の湯

熊本市中央区琴平町。全国的に有名な施設である湯らっくすから近くに位置する閑静な住宅街だ。そんな住宅街の中にある銭湯、龍の湯。まるで親戚の家に来たかのような錯覚に陥いる生活感が溢れた優しい銭湯である。

 

龍の湯

住所…熊本県熊本市中央区琴平本町5-54

電話…096-366-9231

営業時間…15時〜22時

※毎月1・5・11・15・21・25日定休日

入浴料…大人 350円
    子供 150円

ホームページ…https://kuma1010.com/custom/382

 

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龍の湯は昔ながらの住宅街の中にある。そのため、道が細く少しわかりにくい立地だ。住宅街ということもあり、お客さんも近隣の常連さんがほとんど。恐らく長年通い詰めているのだろう。浴場での挨拶や会話のやり取りを聞いていると龍の湯で独自のコミュニティを形成しているのがすぐに理解出来る。こういった人との触れ合いや人間関係が形成されていくのが銭湯の醍醐味であり、味のある部分だと個人的に思う。

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20210208201142j:image(ご家族で経営されているらしいが、受付には女将さんがいること多し。奥のスペースには洗濯物が畳まれていたり、生活感がプンプン。まさに親戚の家に来た感じ。公式サイトより転載)

 

暖簾を潜ると番台などはまだ銭湯としての体裁を保っているが、奥のスペースは完全にオーナーさんご家族の個人スペース。公式サイトには映ってないが、ミシンや縫い物、畳まれた洗濯物、新聞や雑誌などが雑然と積まれ、生活感に溢れ過ぎている。いつ訪れても思うのだが、まるで親戚の家に来たかのような錯覚に陥る。整理整頓がされていない人の家に上がるような感覚だが、不快感は一切無く、何故か心地良いくらいだ。この生活感も龍の湯という銭湯の味にすらなっている。


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f:id:DDDtenkinzoku:20210208201145j:image(全体的にこじんまりした脱衣所に浴場。自慢は浴槽に麦飯石を埋め込み柔らかいお湯にしていることらしい。公式サイトより転載)

 

脱衣所、浴場とも如何にも銭湯という感じでこじんまりした小スペース。所々に年季が入り、くたびれている感じはするものの、シャワーやカランなどは新しくされており、まだまだ銭湯としての活力を感じる。麦飯石が埋め込まれた浴槽の効果なのかは不明だが、沸かし湯なのに柔らかくマイルドなお湯。ジェットバスがあるのも嬉しい。交互浴だけでも存分に堪能出来る感じだ。


f:id:DDDtenkinzoku:20210208201124j:image(サウナはオマケ程度の存在感。この辺もこじんまりしていて、如何にも銭湯という感じで愛おしくもある。サウナの手前は水風呂で蛇口から地下水掛け流し。公式サイトより転載)

 

サウナは浴場の端にちょこんと付いている感じであり、年季の入った扉がこれまた愛おしささえ感じるくらい渋さを醸し出す。雛壇2段で5〜6人ほどのこちらもこじんまりしたスペース。天井が意外と高く、昭和レトロなデザインのガラスで出来た照明から照らされる光の加減が良い感じ。TVも音楽も時計も一切無く、とことん己と向き合うスタイル。オリンピア製ガスストーブが鎮座し、85〜88度程度の室温。熱圧や湿度はまさにマイルドといった感じで、例えるなら丸みを帯びた優しい熱という印象だ。

 

水風呂は股下程度の深さであり、2人も入ればいっぱいになる大きさ。同じ熊本の銭湯であるたかの湯より少し大きいくらいの広さだ。蛇口からは熊本の地下水が常に掛け流し。チラーは無いが、20度ほどの肌触り優しい地下水がマイルドなサウナと合わさり心地良い。

 

ガツンとくるサウナ、キンキンに冷やされた水風呂が好きな人には少し物足りないかもしれないが、龍の湯の良さは人々の営みや優しさに溢れる場所としての銭湯ということだと思う。決してスパ銭には出せない銭湯特有の味を感じられるスペースであり、龍の湯はそのような銭湯なのだ。ゆっくりと銭湯の味を堪能したい方には是非訪問して欲しい。

ドライサウナと相性抜群の鉄分豊富な赤湯が自慢!しあわせの湯

熊本市南区富合町。熊本のサウナ事情に詳しい方なら一度は聞いたことのあるだろう太陽神こと富合サウナランドの立地する土地だ。その富合サウナランドの近隣に鉄分を豊富に含んだ肌触り滑らかな赤湯が味わえる施設がある。その名もしあわせの湯。サウナ好きだけではなく、温泉好きも充分に満足出来る泉質の施設だ。

 

しあわせの湯

住所…熊本県熊本市南区富合町田尻611

電話…096-357-1512

営業時間…10時〜22時
入浴料…大人 500円
    小学生 300円

※本ブログ記事に出てくる写真は全て撮影許可を得ています

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20201201191844j:image(しあわせの湯の外観。後ろに煙突があり、黒煙がモクモク立ち上る。敷地には古着屋さんも)

 

しあわせの湯は富合サウナランドからJRの線路を跨いですぐの場所にあり、目と鼻の先に立地している。建物の裏側にボイラー室などがあるのだろうか、モクモクと煙を上げるデカデカとした煙突。外観はスパ銭というより銭湯感あり。脱衣所のロッカーや雰囲気も銭湯のような感じだか、浴場組合には加盟していない。ちなみに、富合サウナランドの姉妹店と言っていた人がいたのだが、調べた限りでは運営会社は別なので姉妹店ではない。


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f:id:DDDtenkinzoku:20201201191825j:image(鉄分を豊富に含んだ赤湯は名の通り赤褐色を帯びて肌触りも滑らか。撮影許可あり)

 

浴場に入るとこじんまりした洗い場に比べて浴槽は広々。お湯は熱めとバイブラ付きの2種類。富合サウナと同じで赤みがかかった色のお湯。看板を見ると鉄分豊富な赤湯というらしい。まったりとして柔らかくてとても肌を癒す。まさにトロトロ、スベスベ。富合サウナもこれと同じようなお湯だが、この地域一帯の地下水はこんな感じなのか?地層が影響してそうだし、太古は恐らく海だったはずのため、そういう部分も影響しているのか?この辺を調べると面白そうではあるため、興味のある人は是非探って頂きたい。


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f:id:DDDtenkinzoku:20201201191851j:image(こじんまりしたサウナ室にストーンストーブ。しっかりと圧のある良いサウナ。撮影許可あり)

 

サウナは長方形の雛壇2段だが、段が少し狭いため最大でも5人くらいしか入れないだろう。小さめのストーンストーブが設置されて90度の低湿設定。しかし、対流熱、放射熱がとてもよく来る感じでしっかりと圧のある熱を浴びられるサウナ。大量に発汗出来るセッティングだ。何処となく富合サウナのセッティングと似ていて、リトル富合と呼びたくなる。大きなサウナマット使い放題も嬉しいサービスであるし、こじんまりした感じが落ち着く。


f:id:DDDtenkinzoku:20201201191828j:image(飲用不可だが、常に蛇口から注がれる赤湯の水風呂はまったりとした円みを帯びた水質。撮影許可あり)

 

水風呂は飲用不可。だが、蛇口から注がれる大量の赤湯はオーバーフロー申し分なし。先述した通り、丸みを帯びて柔らかく全身を包み込む水質がとても心地良い。胎児の頃の記憶は無いが、恐らく羊水はこんな感じなのだろう。この円みを帯びた赤湯の水風呂がドライサウナと相性ピッタリ。トロトロ系の水質なのに上がれば爽快感も感じる。サウナ水風呂だけじゃなく、お湯から水風呂の交代浴も最高な水質だ。

 

富合サウナ近くにあるため、中々スポットが当たらないが、穴場の優良サウナ。ゆっくりと赤湯を味わってサウナ、水風呂で〆る=多幸感に包まれて最高…という施設である。

旧炭鉱の街に佇む優良健康増進施設!荒尾温泉ドリームの湯

熊本県は北西部にある荒尾市。かつては大牟田市とともに三井三池炭鉱により栄えた炭鉱の町であり、万田坑世界遺産にも登録されている。梨などの農産物も有名でソロキャンプブームを牽引するお笑い芸人ヒロシの出身地でもある。そんな荒尾市にある荒尾温泉ドリームの湯。病院併設の総合健康増進施設としての魅力たっぷりの温浴施設だ。

 

荒尾温泉ドリームの湯

住所…熊本県荒尾市 水野1534-1

電話…0968-68-7773

営業時間…10時30分〜23時
入浴料…大人 650円
    小学生 300円

    幼児 200円

※女性風呂は100%源泉水噴霧式ミストサウナ

ホームページ…http://www.heiseikai.jp/health/dream_yu/

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20210204182256j:image(100%源泉掛け流しが楽しめるメディカルスパという謳い文句。この辺りからも病院が経営している感じがプンプン)

 

ドリームの湯は経営母体が隣接する病院であるため、病院・老健施設と同じ敷地内にあり、ジムやレストランも併設された総合健康増進施設といった趣きの温浴施設だ。ちなみに、ジムと同時利用だと850円で入れるのはお得感あり。この辺は御幸病院がかつて運営していたウェルネススクウェア和楽と同じような仕組みの施設であり、如何にも病院が母体といった感じ。天然温泉センター・健康増進施設と入口に書いてアピールしている辺りからも読み取れる。

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20210204183435j:image(広々とした内湯は歩行浴、寝湯など種類豊富。健康増進施設という言葉に間違いなしな感じ。公式サイトより転載)

 

事前情報では狭いし、お湯もそんなに良くないと聞いていたため、過度な期待は持たずに入ったが、脱衣所や浴場はしっかり綺麗にされているし、露天風呂も意外と広々。源泉掛け流しなのが嬉しいし、バイブラ、ぬる湯、熱湯、歩行浴などなどバリエーション豊富。湯の花が浮き、軽い硫黄臭も感じる泉質は肌触り滑らか。地味に良い施設じゃないか…噂と体感では全然違うことを改めて認識させられる。百聞は一見にしかずである。


f:id:DDDtenkinzoku:20210204183428j:image(露天風呂も広々でととのい椅子もあり。サウナ欲を満たすものは全て揃っている。公式サイトより転載)

 

サウナはオリンピア製ガスストーブに雛壇2段の長方形。TVありの最大8人ほどのスペース。そこまで広くはないが、サウナ室の壁の半分は綺麗に補修されており、新しい木材の香りも心地良い。90度設定で高湿よりでドライサウナなのにしっとりした感じでマイルド。湿度にサウナ室の匂いが熊本市内のたかの湯や鹿児島の一本桜温泉に非常に似ていて一気に好きになる。ガツンとした熱はそこまで無いが、マイルドでじっくりと蒸される感じが柔らかく芯まで熱を通す。初心者でもキツくなく入れる優しい良いサウナだ

 

水風呂は股下ほどの深さに4人ほどのスペース。常に湯船から流れ落ちる水が好印象。入ってみると意外とクリアで何というか若干の甘みを感じる水質で良き。20〜18度程度だろうか?良い感じの水量のオーバーフローが気持ちいい。露天には椅子が5つ設置され休憩スペースに申し分無し。荒尾は温浴施設が非常に少ない土地だが、こういう施設があることが嬉しくなる。

 

石油へのエネルギー転換に伴う炭鉱の閉山による人口の減少などの問題も抱える土地で過疎化、高齢化が進む土地であるが、かつて炭鉱が稼働していた時にはこの土地にどれだけの富をもたらしたのか…などノスタルジーに浸りながら訪れるのもいいかと思う。