辛子蓮根や馬刺しなど全国でも知られる多彩な郷土料理が熊本にはある。やはり、熊本に来たのなら郷土料理に舌鼓と決め込みたいところだが、郷土料理店に加えて訪れて欲しい店がある。その名もビアレストランオーデン。古き良き昭和館が漂いながらも、ヨーロッパのビアホールに来たかのような雰囲気が良い名店である。
オーデン
電話…096-325-923
営業時間…11:00〜24:00 定休日無し
公式ホームページ
http://www.kumamoto-oden.com/sp/
(店前にはビールをがぶ飲みする看板。通称オーデン小僧)
入口の重厚な扉を開くと店内はまるでルイーダの酒場の様な素晴らしい雰囲気。聞くと南ドイツ・バイエルン地方のビアホールをモチーフにしているそう。木目を活かした店内に本場ドイツのビアホールにいる錯覚に陥る。まぁドイツのビアホールに行ったことないけど…訪問時にはラグビーW杯が熊本でも開催され、ウェールズやフランス代表が来たため、店内はラグビー一色。サッカーの時はサッカー一色になるとのことだから、スポーツ好きはビール片手に観戦しても面白いと思う。パブみたいなところは個人的に大好きだから、こういうスポーツ系が見れる酒場は堪らない。創業が昭和60年ということで、なんと僕と同い年みたいだ。そりゃ、気に入らないわけがない。
(陶器ジョッキに入ったビール。泡のきめ細かさがよくわかる)
オーデンの魅力は何と言ってもビールの豊富さ。世界各国から常時80種類以上のビールが揃い、ビール党には堪らない。陶器ジョッキでも提供しているため、いつもそれを注文する。陶器だと泡のきめ細かさが全然違う気がするのは勘違いではないだろう。キリン、アサヒビールなども置いているが、折角だから外国のビールを味わって頂きたいものである。
(名物アイスバインにウィンナー。とにかく美味)
オーデンに行って頼んで欲しい料理は名物アイスバイン。アイスバインとは豚の骨付き豚すね肉を塩漬けし、煮込んだドイツ料理。フォークを入れるとトロトロに崩れる柔らかい肉質。40センチはあろうかというくらいのゴツく、迫力ある見た目ながらも、しっかりと煮込んでいるためサッパリとした優しい味。付け合せの粒マスタードやザワークラウトがこれまた美味。ウィンナーも自家製であり、肉とスパイスの味がマッチした本格派。これがビールに合わないわけがない。もちろん、アイスバインやウィンナー以外も絶品だ。
(昼限定の唐揚げ定食。ご飯おかわり自由なのが嬉しい)
オーデンの凄みはランチタイムには格安でランチ限定の定食が食べられること。日替わり定食で680円!唐揚げ定食、塩サバ定食、ミンチカツ定食など種類も豊富。しかも、ご飯おかわり自由という太っ腹具合。昼間からお酒も飲めるため、ランチをあてに飲む人もチラホラ。そういう使い方を出来る店であるのが嬉しい。
どうしても熊本は郷土料理に目が行くが、オーデンという素晴らしいビアホールにも訪れて頂きたい。サウナ付きカプセルホテルのカーナAからは徒歩5分ほど、熊本銭湯のワンダーランドである大福湯からも近いため、サウナ飯に最高であることは間違いない。郷土料理を何としても食べたい方は以前ブログに記したねぎぼうずがオススメだが、ねぎぼうず→オーデンというハシゴも面白いだろう。熊本トップクラスのサウナ飯ハシゴも是非味わって欲しいものである。