人吉市は相良氏に統治されていた名残が残る「九州の小京都」とも讃えられる風情ある城下町であり、温泉も昭和風情残る施設が各所に点在している。そんな中でもサウナ付きで風情あるビジネスホテルとしてオススメしたいのがいわい温泉である。
ビジネスホテルさ蔵 いわい温泉
電話…0966-24-8385
営業時間…7時~23時
定休日…なし
入浴料…大人 500円
中学生・高校生 300円
4歳から中学生 250円
小学生以下(2才まで) 200円
ホームページ…http://iwai.ecgo.jp
ビジネス旅館と謳っているが、暖簾を潜ると完全に風情と趣ある日本旅館という感じ。提灯に維新の志士である小松帯刀や戦時下の新聞、人吉を走っていた機関車の写真などがあり、尚更歴史を感じさせる。歴史好きには琴線に触れる雰囲気だ。
(内湯と露天風呂。公式HPより転載)
浴場は広々で露天風呂に歩行浴まで設置。洗い場のシャワーまで源泉であるのが嬉しい。温泉はほぼ無色透明で若干のモール泉の香りが。無色透明でクセがないと思いきや、トロッとする円やかな肌触りが非常に気持ち良い。注水口にはコップが置いてあり、飲泉可能箇所もあるため、全ての湯船は恐らく飲泉可能だろう。飲泉可能な温泉を掛け流しにするいわい温泉のポテンシャルの高さ。天晴れである。
(低湿系のサウナは対流良し!公式HPより転載)
ドライサウナは雛壇3段で12名くらい座れるスペース。旅館のサウナにしてはかなり広々とした造りだ。温度は80度だが、オリンピア製のガスストーブから放たれる熱は圧もしっかりとあるので、温度以上に熱さを感じる。低湿セッティングなのでストロング系のサウナだ。
水風呂は腰までの深さで蛇口から水が止めどなく注ぐ。20度くらいであろう水温。柔らかく丸みを帯びた水質であり、カラッとしたサウナの後に柔らかな羽衣が纏うのを感じられる相性の良さ。カラカラ系のサウナの後に全身に染み渡るのがとても嬉しい感覚だ。
温泉のクオリティも高く、本格的なドライサウナに滑らかな水風呂。こういう旅館に泊まれたらQOLは間違いなく向上すると思うため、人吉へ旅行に行かれる際には宿泊地の候補としてオススメしたい施設だ。