熊本県は南部に位置する芦北町。漁業が盛んな土地であり、赤海老や太刀魚などの海産物が名物だ。うたせ船による独特の漁が行われており、漁がないシーズンには観光向けのうたせ船にも乗ることが出来る。また、アニメ化された「放課後ていぼう日誌」の舞台でもある場所でもある。そんな海に囲まれた長閑な土地にある御立岬温泉センター。不知火海が見渡せるオーシャンビューに独特のととのい椅子、マイルド系サウナが魅力の施設だ。
御立岬温泉センター
電話…0966-87-2555
営業時間…10時〜20時半
入浴料…大人 400円
小学生 300円
3歳以上 200円
ホームページ…http://www.otachimisaki.com/park/hotspring.html
(御立岬温泉センターの外観。海を見下ろす高台にある。公式サイトより転載)
御立岬という岬の高台にポツンと佇む温浴施設。高台にあるため、目の前はパノラマオーシャンビュー。夕焼けや日の出の美しい情景が眺められるようであり、まるで恋人の聖地という感じ。
(浴場は毎日男女が入れ替わる模様。はなわなど数々の有名人のサインが並ぶ)
館内や浴場は道の駅やコミュニティセンター感があるが、非常に綺麗に清掃されているし、スタッフのおばちゃんが忙しなく見回りし、片付けているのもポイント高い。
浴場に入ると窓からは不知火海がドーンと眼前に広がる。開放感がとてもあり、高台にあるという立地を活かした設計だ。温泉はナトリウム塩化泉でヌルッとするというよりはキュッと締まる感じ。海の近くだから色々と海水や地層などが影響してそうな泉質だ。とても心地の良い温泉。
(サウナ、水風呂のクオリティも中々高い。公式サイトより転載)
サウナはストーンストーブで90度そこそこの室温。中湿でマイルドなセッティングで無理なく入れるのが嬉しい。雛壇2段でバスタオルが敷き詰められているが、こまめに変えてくれるのも心憎い。10名くらいのスペースで壁材は杉板。やや煤けているものの独特の嫌な香りなどは無く、非常に心地良いサウナだ。家の近所にあったら重宝出来るクオリティ。
水風呂は4人くらいのスペースで膝上くらいの水深。常に蛇口から水が注がれるためオーバーフローは申し分無し。チラー無しのため、20度ほどの水温。長く入れるマイルドな水質がサウナで火照った身体を優しく包み込む。
(オーシャンビューの露天スペース。夕暮れ時には綺麗な景色が望めるだろう。公式サイトより転載)
露天に出ると広大な不知火海。かなり良い風景じゃないか…波音が聞こえるようだし、凪いてる海を見ながら外気浴は最高。1番特徴が独特の形状をしたポイントがデッキチェア。近未来的な流線型をしており、ロッキングチェアやゆりかごのような仕組みで上手くバランスを取って座ると心地良い揺れがとにかく気持ち良い。人をダメにするソファーならぬ、人をダメにするデッキチェア。どこのメーカー品のか確認してみると背面にニチエツというシールが貼ってあったが、調べても出てこない。誰か情報知ってたら教えてください。
近隣の御立岬公園ではキャンプやBBQ。夏場には海水浴も出来る。また入口にはうたせ船のミニチュアが。放課後ていぼう日誌のファンが聖地巡礼のために芦北に来ているとも聞くので、ついでにでも良いから立ち寄って欲しくなるマイルド系サウナに素晴らしい外気浴にデッキチェア。中々レベル高い施設だった。