転勤族サウナ愛好家の小規模な生活

関西出身の熊本在住サウナ愛好家。大学進学でおんせん県、就職し彩の国→かごんま→くまモン県と津々浦々と渡り歩く。二児の父らしい。日々あったことをつらつらと書き連ねていきます。

デコポンの里にあった銘店!不知火温泉センター

デコポンの発祥地である宇城市不知火町。宇土半島の先端に位置し、八代海に面する長閑な土地だ。そんな不知火町にあった不知火温泉センター。残念ながら新型コロナの影響で廃業してしまったが、町民に愛された素敵な施設だったため、過去の訪問時の記録をここに記していきたい。

 

【新型コロナで利用客減少 熊本県宇城市の不知火温泉が自己破産申請へ】

https://news.yahoo.co.jp/articles/ab65c5312ff94c58654dbbd0a9f0096281dec72c

 

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不知火温泉センターは道の駅に併設された温浴施設で家族湯もあり。道の駅らしく物産館にお土産売り場。こういう特産品を眺めるのは本当に好きだ。浴場はまさしくコミュニティセンターといった風情であり、地域住民であるご年配の方々が気持ち良く入られている。地方の温浴施設にご年配の方々が入っているのを見ると安心する。そして、何故か脱衣所にはサウナイキタイのロゴが入ったポカリスウェットイオンウォーターのポスターが。この施設を利用する人のうち何名がサウナイキタイを知ってるのだろうか?


露天風呂に行くためには1度内湯に入ってから突っ切って行かないといけない珍しい作り。温泉はナトリウム塩化泉でクセのない感じ。サウナはストーンストーブで90度設定。10人ほど座れる雛壇2段の大きさ。中湿でマイルドな感じの反射熱。ガツンとくる熱さを欲する人には物足りないかもしれないが、とにかくマイルドでじっくりと汗をかけるため、入門者には好まれそう。サウナで心地良さそうに汗を流すおひとりさま、井戸端会議を始める常連さん。こういう光景こそ何処か牧歌的で良いなぁとしみじみ思ってしまう。


水風呂はチラーで冷やしている。水温は17度ほど。膝丈の深さで3人くらいの広さだが、しっかりと冷やされた水風呂が気持ち良い。やや硬めでキリッとした感覚。露天風呂に椅子があるため、ひとしきりサウナの流れをきっちりと味わえる。道の駅併設の温浴施設としては十分なクオリティで地域住民に愛されるのもわかる。

 

新型コロナによる影響で悲しい最後を迎えてしまったが、客層を見ると地元に愛された施設であるのがよくわかる良い施設であったし、何事でもそうだが失う前に体験すべきなんだと実感させられた。ありがとう、不知火温泉センター。地域住民を癒やし続けた勇姿は忘れないでいたいと思う。