熊本県の北西部に位置する和水町。大河ドラマ「いだてん」の主人公として取り上げられた日本マラソンの父、金栗四三を生み出した土地である。和水町を通る九州の交通の大動脈である九州自動車道、菊水インターチェンジの直ぐそばにある菊水ロマン館。低温ながらも低湿セッティングがサウナが魅力の施設だ。
電話…0968-86-3100
営業時間…9時〜21時
入浴料…大人 400円
子供 200円
ホームページ…http://kikusuiromankan.jp
(国土交通省にも認定された道の駅、菊水ロマン館。キャンプ場やカヌーも体験出来る総合型レジャー施設といった趣きだ)
菊水ロマン館は2階建てであり、一階には如何にも道の駅といった感じの特産品の販売のコーナー。奥にはレストランがあり、二階に温浴施設という構造。外の川ではカヌーなどの体験も出来、キャンプやBBQを楽しめるスペースも。最近の道の駅はアクティビティ売りをしてるところ増えてる気がするが気のせいか?ちなみに、併設のレストランなごみ庵は精肉店の直営。自社ブランド火の本豚100%のハンバーグが名物らしいのでサウナ飯にもってこいだろう。
(前述した通り、浴場は2階に。2階に階段には玉名市出身の名野球選手、前田智徳のポスターが)
受付を済まして2階へ上がる。途中に元広島カープの大打者、前田智徳のポスターが貼ってあり、初めて玉名市出身だと知る(熊本工業高校出身なのは知っていたが)。熊本は良い野球選手を絶えず輩出する土地だな…なんて考えながら浴場へ。
道の駅不知火とめちゃくちゃ似た構造の浴場。同じ道の駅だから似たような作りになるのか?露天が無いため外気浴は出来ないが、半円形状の浴場は全面特殊ガラス張りで外からは見えないようになっていると記載が。特殊ガラス張りと見るとマジックミラー号を思い出してしまう煩悩まみれの自分が情けない…熱湯とぬる湯に分かれた浴槽は光明石温泉。つまり、人工泉であり、鹿児島のタイセイや宮崎のマリックスグループと同じである。ぬる湯にはバイブラにジェットバス付き。
(浴場に大きく取られたマジックミラー越しには和水町の風景が見える。公式サイトより転載)
サウナは長方形でこじんまりした感じ。雛壇2段で1段目が広く、8人ほど座れる。80度設定だが、オリンピア製ガスストーブとの距離が近いため、熱圧がしっかりと迫ってくる感じであり、低湿のカラッとした感じが温度計よりも体感として高く感じる。TVもBGMも無く、あるのは砂時計のみ。低湿系サウナでじっと水風呂に入るまで耐える時間が尊い。
水風呂は膝上くらいの深さで内部からオーバーフローをしているため、常に水が溢れて気持ち良い。配管で冷やすタイプのチラーであり、水風呂の出入りする部分からチラーが見える。18度ほどの水温でクセのない水質。低湿系サウナで火照った身体にじんわりと染みいる。外気浴は無いが、浴場にととのい椅子が2つ設置されているため、ひとしきりのルーティンは充分出来る施設だ。
カヌーやキャンプ、BBQなどのアウトドアと組み合わせると更に良く感じるだろうし、館内でレストランや特産品など楽しめると考えると親子で体感するのも良さげな施設だ。ガツンと来る感じは無いものの、低湿系セッティングが好きな方には一見の価値ありと言える施設である。