転勤族サウナ愛好家の小規模な生活

関西出身の熊本在住サウナ愛好家。大学進学でおんせん県、就職し彩の国→かごんま→くまモン県と津々浦々と渡り歩く。二児の父らしい。日々あったことをつらつらと書き連ねていきます。

種田山頭火が愛した温泉地の本格派サウナ!日奈久温泉センターばんぺい湯

熊本県八代市。かの有名な歌手、八代亜紀の故郷であり、平成最後の三冠王である松中信彦を輩出した土地だ。八代市に位置するは日奈久温泉。詩人・種田山頭火が愛好したことで知られ、細川藩営の温泉として栄えたので趣きある町並みが魅力の温泉地だ。そんな日奈久温泉にある日奈久温泉センターばんぺい湯。350年前から続く歴史ある施設をリニューアルした温泉施設である。

 

住所…熊本県八代市日奈久中町316

電話…0965-38-0617

営業時間…10時〜22時

入浴料…大人 550円

    子供 400円

ホームページ…http://www.hinagu-spa.com

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20210418201504j:image種田山頭火にも愛された日奈久温泉くまモンのオブジェに八代出身の八代亜紀のサインと似顔絵も)

かつては国鉄日奈久駅から日奈久温泉センターまで乗合馬車が運行されていたらしく、種田山頭火も馬車に乗って日奈久温泉を目指したとか。現在では廃止されており、復活に向けた話も議論に出るが、道路状況や馬小屋の問題などで再興されてないとか。風情ある温泉街に走る馬車を一度でいいから見てみたいんだがなぁ…と思いながら、日奈久温泉センターへ足を向ける。

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20201201191339j:image(350年前から続く温泉をリニューアルしただけあって外観の風情が抜群。何処となく別府の竹瓦温泉に似ている)

 

日奈久温泉は2009年にオープンしたが歴史はとても古く、約350年前に細川藩が藩営として運営していた温泉「御前湯」である。 明治から昭和にかけては「日奈久温泉本湯」、その後、昭和42年から「温泉センター」として多くの人を癒してきた。しかし、利用客が伸び悩み2009年に「ばんぺい湯」としてリニューアルオープンしたという流れだ。八代特産の晩白柚のように多くの人々に愛され利用される温泉施設になってほしいという願いが込められ「ばんぺい湯」という施設名になったそう。


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(館内の物産販売スペースには名産品である晩白柚も。また家族湯にはサウナ付きのものもあり、コロナ禍には嬉しいサービスだ。浴場も非常に綺麗で清潔感を感じる。公式サイトより転載)

 

館内、浴場ともリニューアルしただけあり、清潔感がある。外観は厳かであるが、内部は感覚としてはスパ銭に近い。清潔感を意識する人には嬉しいと思う。内湯にある温泉の注入口が松山の道後温泉みたいな形で愛おしい。泉質は無色透明でクセのない温泉。これは万人受けしそうな泉質だ。


f:id:DDDtenkinzoku:20210419211920j:image(露天風呂もあるため、温泉好き、サウナ好きのニーズを満たしている所もポイント高い。公式サイトより転載)

 

サウナは雛壇2段の8人くらいの広さにオリンピア製のサウナストーブ。逆L字型に室内がなっており、片方が1段でもう片方が2段という雛壇だ。90度設定でオリンピア製ストーブから来る圧のある熱が嬉しいし、中々の熱圧があるサウナだ。室内も綺麗でウレタン製マットを1人1枚使えるから清潔感があるし、壁材も美しく嫌な匂いなどは無し。安定感がありつつ、ガッツリと汗のかける本格的な良いサウナだ。

 

水風呂は2人ほどで膝丈の深さ。注水口が完全にたかの湯と同じ形であり、水風呂の形状もたかの湯を少し広くした感じ。循環式で塩素を入れてるから飲用不可との張り紙があるが、チラーでしっかりと冷やしている。恐らく17〜18度ほどの水温で注水口から常に注がれる水が気持ち良い。塩素を入れていると書いているが、塩素臭などは無く、十分に堪能出来る水風呂だ。露天風呂もあるため、外気浴にも困らない。歴史ある温泉地のサウナとして中々のクオリティだと言えるだろう。

 

熊本県下でもかなりの歴史を誇る由緒ある温泉地の空気を感じながら、本格派のサウナで汗を流す。これこそ温泉地のサウナの醍醐味であると思うし、種田山頭火が愛した温泉地を是非体感して欲しい限りだ。