転勤族サウナ愛好家の小規模な生活

関西出身の熊本在住サウナ愛好家。大学進学でおんせん県、就職し彩の国→かごんま→くまモン県と津々浦々と渡り歩く。二児の父らしい。日々あったことをつらつらと書き連ねていきます。

由緒正しき温泉旅館で味わう厳かな温泉とサウナ!いこい旅館

熊本県が全国に誇る温泉地、黒川温泉。かつては閑古鳥の鳴く温泉街だったそうだが、旅館組合が全体で温泉手形などの取り組みをした結果、全国に名を轟かすほどの有名になった温泉地だ。そんな黒川温泉にある由緒正しき温泉旅館、いこい旅館。風情と情緒に溢れた温泉に寝転べるサウナが堪らなく素敵な施設だ。

 

いこい旅館

住所…熊本県南小国町満願寺黒川温泉川端通り6548

電話…0967-44-0552

営業時間…8時30分~21時

入浴料…大人 500円

    子供 300円

ホームページ…http://www.ikoi-ryokan.com/sp/

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20210321154248j:image(外観からして雰囲気プンプン。築何年の建物だろうか?厳かなムードが漂う)

 

全国でも有名な阿蘇の奥地にある黒川温泉にある唯一の日本名湯秘湯百選宿がいこい旅館だ。確かに外観や内観が趣きあり過ぎて素晴らしい。ノスタルジックで時計の針が止まったようだ。雰囲気の良さに自分が昭和の文豪になったように錯覚。囲炉裏もあるし、入口横には美肌の湯で作られる地鶏の温泉卵も。サウナが微妙でも温泉だけで満足出来そうだ。

 


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f:id:DDDtenkinzoku:20210809221725j:image(男湯は混浴の様子だが、利用者はほぼ男性だけ。日本庭園のような和の雰囲気で、露天からは滝も望める。公式サイトより転載)

 

受付を済まして浴場へ。浴場は阿蘇の瀬の本地区にあった大正時代の民家を移築したものらしい。どうりで梁が立派なはずだ。建築関係には疎いので、どれだけの価値があるのかよくわからないが、詳しい人が見たら垂涎ものだろう。冬場には雪見温泉も楽しめるらしい。

 

浴場は女湯と混浴に別れている。混浴側に滝湯、打たせ湯、箱湯(サウナ)があり、殆ど露天スペース。洗い場の横には地下30mから湧き出す水が寺の御手洗の様に設置され、飲用出来る。説明を見るとpH6.6の地下水ということで、否が応でも水風呂への期待が高まる。


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f:id:DDDtenkinzoku:20210809221728j:image(女性側には立ち湯が。公式サイトより転載)

 

まずは温泉へ。滝湯から側を流れる川と滝が見れ、露天ということもあり、四季の移ろい、野趣を感じる作りだ。肩に打たせ湯を浴びると良い感じにコリがほぐれるのが嬉しい。鉄分の香りが仄かにする温泉は含食塩・硫黄・硫化水素泉の単純泉で源泉掛け流し。ややぬるめのため、ゆっくりと入れるのも嬉しく、隅々まで染み渡る感じがする。

 

サウナは洗い場の奥にあり、雛壇2段の6人ほどのこじんまりした大きさ。サウナストーブを囲むように2段目が設置されているため、2段目がストーブと非常に近く、ストーブの横には大人1人は余裕で寝転べるスペースがある変わった作り。ちなみに、サウナマットは青色。普段黄色のマットを見る機会が多いので、青もあるのかと感心してしまう。

 

室温は85度ほどでやや低湿よりだが、熱圧は弱めのため、ヒリヒリする感じはなく、ゆっくりと入れる感じのセッティング。ストーンストーブであるため、ロウリュ出来れば一気に印象が変わるような気もするが、温泉と組み合わせるとこれくらいのセッティングが1番ベストかもしれない。テレビも音楽も無く、あるのは砂時計のみ。パイン材で出来た室内も綺麗で良し。


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f:id:DDDtenkinzoku:20210321154326j:image(囲炉裏に竈門。湯上がりに食べる温泉卵は滋味深い味わいだった)

 

水風呂は膝上ほどの深さで大人2名くらいのスペース。オーバーフローは殆ど無いが、阿蘇の地下水ということで水質はとにかくクリア。季節変動もあるだろうが、冬場にはシングルになりそうだし、チラー無しでも15度ほどキープだろう。やっぱり阿蘇は素晴らしい。そう思わずにはいられない旅館だった。