コロナ禍が相変わらず続いた2022年。いつになったらこの流行病は収束するのか…前のような生活に戻るのか…と考えない日はないが、もう既に時代の激流の最中にあってコロナゼロよりも上手く付き合っていくようにマインドセットしていかないといけないんだろう。そんな2022年も残すところ一月半。1年が過ぎるのはあっという間だねぇ〜なんて会話も色んなところで聞く季節になってきた。
コロナ禍やウクライナ侵攻による原油価格高騰など未曾有の事態が続く中でもサウナや温泉、銭湯に行くことが出来ているのは大変恵まれている環境だし、光熱費など色々と大変な中で営業してくれる温浴施設には本当に感謝である。
そこで今回は2022年に行けて良かったサウナ10選ということで記していきたい。2020年、2021年も記事にしたが、今回も完全な個人的主観での選定であるため、異論はあると思うが、ご容赦頂きたい。ちなみに、2020年、2021年の個人的サウナ10選の記事が気になる方は下記のリンクよりご覧下さい。
2020年 個人的サウナ10選
https://dddtenkinzoku.hatenablog.com/entry/2020/11/12/222455
2021年 個人的サウナ10選
https://dddtenkinzoku.hatenablog.com/entry/2021/11/11/225113
1、サウナ24 宝乃湯(鹿児島県霧島市)
鹿児島県下第二の都市、霧島市の中心部にあるサウナ24宝乃湯。2021年10月20日にリニューアルオープンした男性専用施設であり、全体的に如何にもサウナ屋って感じの作り。
湯船よりも水風呂の方が大きいことにサウナ屋としての矜持を感じる。長方形の広々としたサウナ室は壁の杉板の香りが良し。ストーブは遠赤外線の帝王ことオリンピア製ガスストーブで低湿よりだが苦しくなく、後からじっくりと効いてくるタイプのサウナ。
水風呂も広々としたスペースでライオンの口から常に水が注がれ、オーバーフローも申し分無し。これぞ男のサウナ屋さん!といった感じがドンピシャ。
神社仏閣の修繕などを手掛ける工務店の社長さんが作ったプライベートサウナ。サウナ室は壁材は杉、寝転べるようになってる雛壇は檜と針葉樹の心地良い香りが広がる。寝転ぶように置いてある枕にも木材が入っており、本当に隙が無い。利用者個人で自由に薪も焚べられるため、好みの温度で調整可能。薪ストーブの上には100キロのサウナストーンが設置されており、施設のサウナ並みの重量だ。
水風呂は熊本地震で落ちてきた石を使っており、飲める地下水の水風呂。丸く、柔らかく、包み込むような水質。羽毛布団のような優しい肌触り。露天のスペースにはインフィニティチェアなどが設置。今後は色々と檜風呂だとかが設置されて都度都度アップデートされる予定だそうだ。
個人的にDIYサウナは正直なところ施設のサウナよりも好みじゃないことが多いのだが、トトノウバイは別格に凄く、素晴らしい経験をさせて頂いた。あまり人気になって欲しくないが色んな人にこのサウナを体験して欲しくなる素晴らしい施設。
阿蘇と隣接する大分県の玖珠郡九重町にある江戸時代から続く秘湯。寒の地獄という名の通り14〜13度の冷泉が毎分2100リットル以上噴出する日本でも珍しい温冷交互浴が味わえる秘湯中の秘湯である。1年の中でも7〜9月末までの営業期間に来ないと入れない。つまり、シーズンを逃せば来シーズンまで待たなければならない希少性の高さ。
淡く青く色付いた冷泉は神秘的であり、入るとキンキンに体の芯の奥まで響く。水温、泉質共に最高峰だと個人的に思う。冷泉から上がるとストーブのある暖炉部屋で暖まり、また冷泉に浸かるという交互浴を繰り返す。サウナが無いじゃないか!と言われそうだが、冷泉のクオリティはどこの水風呂とも引けを取らないため、ランクインさせて頂いた。
言わずと知れた(?)限界サウナ。絶メシロードのサウナ版、世界サウナ遺産と言っても過言じゃないだろう。この施設は多くを語るのは野暮なのでやめておくが、行けばわかるさ…ありがとう…といった感じだ。
昨年も個人的10選に選ばして頂いた熊本の誇る大型温浴リゾート施設。今までのサウナだけではなく、今年はバレルサウナにも力を入れ、時間でバレルサウナ貸切に出来るサービスも始めており、アップデートする度に良くなる施設。
東京や関西などの都市圏だと料金倍以上するんじゃないか?こんな低料金でこんな高いクオリティでいいの?と心配になるくらいの質の高さを誇る。3と7が付く日に開催されるサウナの日イベントには絶対行った方がいいとオススメ出来る施設。12月末まで改装中だが、リニューアル後のアップデートが今から楽しみである。
6、ぬくもりの湯(鹿児島県出水市)
鹿児島県出水市にある温浴施設。テレビ番組で取り上げられたため、知名度が上がってきつつある施設であるが、その魅力は何と言っても水風呂。
明神の滝と銘打たれた2つの注水口から注がれる毎分400リットルの水。ドドドド!という音が浴場だけでなく、露天まで聞こえる。水道代大丈夫なの?と心配になるレベル。間違いなく日本屈指のオーバーフローの量だ。明神の滝から注がれる大量の水により羽衣が一瞬で剥がされる。まさにショットガン、水の散弾銃だ。こんな贅沢に水使っていいの⁉︎と何回も思わずにいられない凄まじい水風呂を是非体験して貰いたい。
初見では絶対読めないであろう漢字、頴娃(えい)にあるコミュニティセンター系の温浴施設。サウナは予想に反して非常に綺麗。こじんまりした広さで煉瓦積みの壁に囲まれたストーンストーブからは熱圧をしっかりと感じられる。やや低湿〜中湿くらいでドンピシャなセッティング。
水風呂は丸型で大人3人が詰めれば入れる大きさ。蛇口から止めどなく水が注がれており、クリアかつパキッとした水質にオーバーフローの量が素晴らしい。全く期待していなかったが、非常にクオリティの高いサウナと水風呂。掘り出し物枠としてランクイン。クオリティの高さに恐れ入った!
8、いきいきセンターくりの郷(鹿児島県湧水町)
霧島連山直系の湧き水に恵まれた土地である湧水町の中心部に位置するコミュニティセンター系施設。スチームサウナは鍾乳洞のような洞窟の作り。雛壇がヒノキ造りで非常に心地良い香りが漂う。素晴らしく良い香りのスチームサウナだ。温度計が無いためわからないが、意外と熱いのも良い。
ドライサウナはサニーペット製の小ぶりなストーンストーブが設置。中湿で熱圧も中程度だが、しっかりとじっくりと染み入る感じの熱が心地良い。水風呂は飲用不可と書いているが、湧き水の町だけあり、クリアかつマイルドな水質。320円とは思えない高クオリティに天晴。
広島最大の繁華街、流川町の一角にあるニュージャパン。サウナはオートロウリュ、セルフロウリュ、スチームの3つ。まずはオートロウリュへ。正方形の室内にイズネスが鎮座。雛壇2段で座れて8名のスペース。84度ほどで中湿だが熱圧はしっかり。オートロウリュは開始時にアナウンスが流れ照明がオフに。通気口からゴーッという音と共に風が吹き、イズネスに注がれる水の塩梅が丁度良い。
スチームサウナはヨモギが置いてあり、かなり芳しい香り。如何にも効能がありそう。横一列で4名座れる。温度計が無いが、結構な熱さで芯まで入る熱。ヨモギの効能かわからないが、良いサウナだ。
セルフロウリュサウナは入った瞬間にわかる香ばしい良い香り。中央に置いてある壺を見ると中にはヴィヒタ水が。通りで良い香りのはずだ。全体を包む熱くヴィヒタ香るロウリュ。
水風呂は16.5度。注水口のところにユーカリヴィヒタを置いており、ユーカリ特有のスッとした香りが包み、水温より冷たく感じて良き。爽快とはこのことだろう。全体的に素晴らしいクオリティでまさに広島の雄といった感じ。
長崎県諫早市のホテルサウナ。言葉は悪いが如何にもな感じの年季が入ったビジネスホテルの雰囲気からは全く想像出来ないレベルで清掃が行き届いているくらい浴場が綺麗。巣鴨のサンフラワーを彷彿とさせる。湯船より水風呂の方が1.5倍ほど広いのも良い。
コの字型のサウナで壁材は恐らく張り替えたのであろうか、とても綺麗に保たれている。メトス製のストーンストーブが眼前に聳え立つ。やや低湿よりだが、室温の割に熱圧が凄い。ガツンと来る圧を感じるタイプでガッと短時間で仕上がる感じ。
水風呂は太ももほどの深さで余裕で10人は入れる広々スペース。蛇口から常に水が注がれてるのも好印象。恐らく18度ほどだろうか。ガツンと来るサウナ室との相性も良く、全体的に質実剛健といった感じ。とても爽快で気持ち良いサウナ屋さんらしいサウナという感じ。こういったタイプのサウナこそ評価されるべきだと思う。
以上が2022年の個人的サウナ10選である。どの施設も素晴らしいサウナであるため、是非機会があれば訪れて欲しい。前述したが、コロナ禍に加えて光熱費高騰の中、全国で一つでも多くの施設がこの事態を乗り越えて無事に営業を続けてくれること、心から祈るばかりである。