転勤族サウナ愛好家の小規模な生活

関西出身の熊本在住サウナ愛好家。大学進学でおんせん県、就職し彩の国→かごんま→くまモン県と津々浦々と渡り歩く。二児の父らしい。日々あったことをつらつらと書き連ねていきます。

我が青春のサウナ室よ、永遠なれ!別府わくわく温泉かっぱの湯

温泉大国である大分県。その中でも全国的な知名度を誇る別府市。街中の至る所に公衆浴場が溢れ、市民の日常生活に温泉が完全に溶け込んでいる街。そんな別府でのスーパー銭湯のはしりとも言える施設、わくわく温泉かっぱの湯。残念ながら8月末で閉店する施設だが、公衆浴場が強い別府でもスーパー銭湯界を支え、僕が何より学生時代にバイトをしていた思い入れのある施設のため、最後にその勇姿を記したい。

 

住所…大分県別府市汐見町3番17号

電話…0977-21-0600

営業時間…12時〜9時

ホームページ…https://beppu-kappanoyu.com

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20201129001804j:image(宿泊出来る雑魚寝スペースもあり、別府には珍しく朝9時までオールナイトで営業している。入口には河童の像がお出迎え)

 

前述のように僕が学生時代にバイトをしていた施設。当時の別府は今のようにインバウンド客などおらず、寂れた温泉街といった感じであり、最低賃金も非常に低かった。最低賃金ギリギリでもかっぱの湯でバイトをしたのは家から近いということ+福利厚生で無料で風呂に入れるため、光熱費が浮くという邪な考えからだ。

バイト上がりやバイトが無い日も毎日のように入って帰るという生活だった。当時からサウナには入っていたが、水風呂は苦手であり、腰までしか入れなかった。ただ、サウナで汗を流して露天で体を冷やすという爽快感を教えてくれた施設である。

 

館内は昔のまま変わらずだが、食堂の畳が無くなってたり、喫煙スペース、脱衣所の自販機が撤去されているのは時代の流れだろう。ついつい昔の姿を思い出して郷愁に浸ってしまう。浴場に入ると作りは以前のまんま。手入れは綺麗にされてるのが素晴らしい。友達と来て駄弁ったり…失恋した友達の愚痴をサウナで聞いたり…仲良い常連さんがアイス奢ってくれたり…いつも来る巨乳の可愛い看護学生をどっちが先にデートに誘えるかバイト仲間と勝負したり…懐かしい日々の記憶が一気に蘇る(結局、彼氏持ちだったが、彼女ヅテに看護学生と合コン出来たのは良い思い出)。

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20230820200709j:image(1階と2階に分かれた作りであり、サウナと露天は2階に。当時は露天に灰皿があり、常連さんはサウナ→水風呂→喫煙というコースをよくしていた。公式サイトより転載)

 

さておき、身体を洗ってサウナへ。サウナキーの形も変わっておらず、扉に差し込みドアを開くと、そこには見慣れた懐かしい光景が。そうそう、こういう作りだったわ。雛壇3段で12人くらい入れるスペース。90度を少し超えるくらいの室温はやや低湿よりでストーンストーブから来る熱圧が発汗を促す。やや低湿よりでストーブ上の天板が落ちかけてるのも変わってない気がする。輻射熱もしっかりあるし、意外と良いサウナだ。


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f:id:DDDtenkinzoku:20230820200722j:image(サウナ、スチームサウナの目の前に水風呂がある点も動線をよくわかった作りだ。公式サイトより転載)

 

スチームサウナはドライサウナの隣に設置。昔は室内にあったシャワーが撤去されてる。よく常連さんがセンサーに水かけて室温を上げるという裏技を使っていたが、これをすると非常に強烈な蒸気が襲ってきて熱々になる。蒸気モクモクのスチームサウナは入ってて楽しいから好きだ。余談だが、バイトの時はスチームサウナの掃除が熱いし服の上から蒸気がまとわりつくから1番嫌いだった。

 

水風呂はサウナとスチームサウナの目の前。昔は横ににジェットバスがあったが、ぶち抜いて一つの浴槽にリニューアル。チラーで17度ほどに冷やした水が心地良いし、オーバーフローも充分で広々した水風呂は快適そのもの。動線の良さも光るし、今考えると中々サウナのことをわかった人が施工したんじゃないかと思う。

 

学生時代はサウナは好きだったが、水風呂の良さはわからなかったけど、今思うとかっぱの湯でバイトしていなければサウナに入ることも無かっただろう。8月末で閉店してしまうのは残念そのものだが、自分のお風呂遍歴の中でも偉大なる施設として心にずっと残していきたい。ここが私のアナザースカイ、かっぱの湯…