転勤族サウナ愛好家の小規模な生活

関西出身の熊本在住サウナ愛好家。大学進学でおんせん県、就職し彩の国→かごんま→くまモン県と津々浦々と渡り歩く。二児の父らしい。日々あったことをつらつらと書き連ねていきます。

2023年、これが私の選んだサウナ飯10選

12月にも入ると毎年毎年「今年は本当に時が経つのが速いな〜」と思うものなのだが、今年も例年にもれず、否、例年以上に月日が過ぎるのが早く感じた。そんな中でも数多くのサウナに入れたこと、そしてサウナ後の食事、俗にいうサウナ飯に巡り会えたことに感謝したい。毎年恒例になったサウナ飯10選だが、今年も記していきたいと思う。(過去のサウナ飯の記事にご興味がある人は下記のリンクからどうぞ)

 

・2020年サウナ飯10選

https://dddtenkinzoku.hatenablog.com/entry/2020/11/21/015117

・2021年サウナ飯10選

https://dddtenkinzoku.hatenablog.com/entry/2021/11/14/231000

・2022年サウナ飯10選

https://dddtenkinzoku.hatenablog.com/entry/2022/11/13/232018

 

清香園(東京都大田区

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東京でのサウナ巡りの際に寄った町中華。鶏そばを食べたのだが、トッピングの鶏チャーシューは八角の風味が心地良く鼻から抜けていく。エスニックな香りは好きなだけに非常に好み。餃子は皮も手作りでモチモチ系の食感。餡には海老が入っており、プリプリとした食感がアクセントになり楽しい。鹿児島には余りこういった鶏塩系のラーメンが無いため、東京の人が羨ましかなると共に、大田区は銭湯もクオリティ高いため、在住者に対して嫉妬に似た感情を覚えた。

 

焼肉もんぜ(鹿児島県志布志市

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鹿児島県は大隅半島に位置する志布志市にある焼肉店。ご夫婦2人でされており、町中華ならぬ町焼肉といった風情の店。卓上グリルで煙浴びながら焼くスタイルがまた良き。服に匂いがつくなんて気にせず、孤独のグルメでいうところの人間火力発電所になった気分で食する。カルビ、ロースが柔らかく美味い。肉の下に敷いてあるタレが染みたキャベツを焼くとこれまた美味。サウナ後の焼肉ってなんであんなに美味しいんですかね?

 

鹿児島和牛かんだ(鹿児島県姶良市

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鹿児島県の姶良市川内市で店を構える精肉店。メインは黒毛和牛や黒豚の販売なのだが、ここの黒毛和牛メンチカツ、コロッケが最高に美味い。土日以外は店内で揚げたてを提供してくれるのだが、噛むたびに溢れ出す肉汁と肉そのものの旨味。爆弾のように口の中で広がる圧倒的な鹿児島産の黒毛和牛のポテンシャル。ソースも何も付けず、口周りが脂でテカテカになろうがお構いなしに、そのままガブリと齧り付く…その瞬間が何よりも至高の時だ。

 

小金太(鹿児島市

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鹿児島を代表するラーメン店。the鹿児島ラーメンというスタイルであり、地元民、観光客共に満足出来る味。甘めの鹿児島醤油のカエシに動物系スープはまさに鹿児島ラーメンの王道。炒飯はしっとり系であるがベチャベチャではない絶妙な加減。具の玉ねぎの甘みにナルト、ネギも加わって、これまた王道系。ラーメン、炒飯のSSセットにして炭水化物を飲んだ後に食らうのが最高なんだ…

うなぎの隆美(鹿児島市

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過去の記事で何回か取り上げさせて頂いている名店。何を食べても最高に美味しいのだが、今年は特に肉豆腐にハマった。甘めでこってりした味は焼酎にも白米にもベストマッチ。首折れ鯖に地ダコ、カンパチの刺身などもオススメだし、もち豚なんこつ、赤鶏炙り刺しなども外せない逸品。大将も女将も本当に人が良く、一見さんでも気さくに接してくれるため、鹿児島へのサウナ旅の際には訪れるべき店だ(ちなみに、私の名前を伝えて貰えると大将はめちゃくちゃ喜んで話が弾みます)

 

薩摩商店(鹿児島市

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鹿児島には珍しい塩鶏ガラスープのラーメンであり、トッピングのレアチャーシューと木の芽、メンマの相性が非常に良い。夜しか営業していないのだが、飲んだ後にとても食べたくなる滋味溢れた味わいのあるスープ。サッパリしつつも鶏油のコクが溢れるラーメンであり、スタンダードな鹿児島ラーメンとは一線を画す銘店だ。

 

大富豪(熊本市

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熊本市の繁華街に出来た店。九州では珍しい焼とん、もつ焼きを提供しており、レバテキなどメニューはどれを頼んでも美味。客と従業員の距離感が非常に近いため、店員と共にワイワイしながら飲みたい人には最高の店(反対にそれに抵抗のある人にはオススメ出来ないけども…)九州でもつ焼きは中々珍しいため、こういったお店がドンドン出来て欲しいと心から思う。

 

フルーツショップさくらじま(鹿児島市

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青果店が提供するジェラート店。本業が青果店だけあり、季節によって旬の果物を使ったジェラートを味わえる。しっかりと果実の甘みがあるのに甘ったるくなくサッパリとした味わいのジェラートは夏季だけではなく冬場でも味わいたくなる。オススメはパッションフルーツジェラート。自家製アップルパイも美味。

 

北京料理 松凰(兵庫県西宮市)

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兵庫県西宮市の武庫川駅付近で知らない人はいない町中華の名店。味だけではなくボリュームも凄い。これぞ町中華、これこそが町中華という味であり、こういうのでいいんだよ…と心の底から思える店。お持ち帰りも出来るため、自宅でも楽しめる。町中華で瓶ビール片手に搾菜と餃子で飲れるようになったら大人の仲間入りと思うのは僕だけですかね?

 

柳川氷室(鹿児島市

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氷問屋が営む夏季限定のかき氷屋さん。氷屋だけに氷の質感がふわふわでかつ、透明感もある口当たり。鹿児島名物のシロクマも美味しいが、ベタにイチゴミルクなどシンプルなトッピングで楽しむ方が氷のポテンシャルを味わえる。気温が高くなり、汗ばむ季節になってきたらオープンを楽しみに待ってしまう銘店だ。

 

気安食堂(鹿児島市) 

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知る人ぞ知る鹿児島の食堂。チキン南蛮、魚フライが名物であり、自家製のタルタルソースはそれだけで飲めるレベルのクオリティ。魚フライは主人が錦江湾で釣り上げた魚を提供してるそう。マンションとビルの合間に佇む古き良き大衆食堂といった感じで、何を食べても間違いなし。店内が狭いので行かれる際にはお早めに。

 

ランチカフェもん(鹿児島市

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女性2人が営む喫茶店風味を帯びた食堂。レストランっぽくもありつつ、喫茶店の風情も残しつつ、令和の時代にはレアな店。どこは懐かしく優しい雰囲気が漂うが、味も同様で優しくノスタルジーを誘う。昔、父親に連れられた喫茶店でのランチを思い出してしまう郷愁誘う銘店。ランチカフェと銘打っているが、しっかりとアルコールを提供しているところは抜かりないので、定食で飲るということもできる点が憎い…

2023年、これが私の選んだサウナ10選

さてさて、早いもので2023年も残り2ヶ月を切っている。2023年はコロナが5類に指定されたこともあり、これまでのコロナ禍とは違った雰囲気で徐々に日常が戻ってきているのを感じる(とはいえ、感染症に対応してくれている医療従事者の方々には頭が下がるばかりだ)

例年、この季節になると個人的サウナ10選を記事に認めてきたが、今年も同じく個人的に訪れて良かったサウナを10軒選んでいきたいと思う。

 

【過去の個人的サウナ10選の記事はこちら】

2020年 個人的サウナ10選

https://dddtenkinzoku.hatenablog.com/entry/2020/11/12/222455

2021年 個人的サウナ10選

https://dddtenkinzoku.hatenablog.com/entry/2021/11/11/225113

 

2022年 個人的サウナ10選

https://dddtenkinzoku.hatenablog.com/entry/2022/11/11/130659

 

大森湯(東京都)

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今回の10選で1番オススメするなら?と聞かれたら恐らくこちらの施設を挙げるかもしれないくらいに素晴らしい銭湯。見た目も浴場も脱衣所も普通の町の銭湯であるが、熱圧が半端ないサウナ。ガスストーブの上を見ると湿度を保つためなのかヤカンが置かれ、下には水を張ったバケツに何やら袋が沈められており、独特の芳しい香りを放つ。ガツーンとした熱圧なのに湿度がしっかりとあるのが凄い。

水風呂はバイブラ付きで15度と威力が凄まじい。話の早いサウナで1セットでも仕上げてくれるタイプ。街の銭湯でこのクオリティだから大田区は恐れ入る地域だ…

 

サウナきさらづ つぼや(千葉県木更津市

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サウナストーブ入れ替え前に来店したのだが、あのガツンと来るカラカラ系サウナに1発でやられてしまった。

外観はリゾート地のゲストハウス、ドライバーズハウスみたいで味があって好きだし、黒湯の鉱泉に大きなバイブラ付き風呂もまったりして良かった。何よりガツンと来る低湿ピリピリ系のストロングスタイル、熱圧モリモリ、灼熱で質実剛健といった言葉がピッタリくる漢らしいセッティングのサウナが堪らない。

水風呂もクリアな質感なのに柔らかく、ガツンと来るサウナの後での相性が抜群で、とにかく爽快感が凄い。サウナ上がりに休憩室で食べるカップ焼きそばも最高でした。

 

はすぬま温泉(東京都)

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全く情報を入れずに来店してみたら本当に好みにドンズバでビックリした銭湯。外観、内観とも和モダンな感じで非常に綺麗だし、番台の女将さんも非常に朗らかで好印象。

源泉掛け流しの水風呂、炭酸泉、ナトリウム塩化泉と種類豊富であり、ナトリウム塩化泉は錦鯉の彫刻があしらわれた石柱から温泉が注がれ、雰囲気が道後温泉に似ている。

サウナは小ぶりな遠赤外線ガスストーブで88度ほどの中湿〜やや低湿よりで熱圧はそこそこだが、尻上がりに来るタイプのサウナで温泉と組み合わせると非常に良い。

源泉掛け流しの水風呂がまた素晴らしく、マイルドで優しい肌触りで薄い琥珀色が照明に輝いて雰囲気も良い。全体的に優しいセッティングが個人的にスマッシュヒット。

 

天然温泉ヌーランドさがみ(東京都)

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こんな銭湯が家の近くに欲しいと心底思った施設。サウナの良さもさることながら、個人的に感動したのが温泉と水風呂のクオリティ!

コーラのように真っ黒な黒湯はポカポカ来るのに滑らかでしっとりという素晴らしい泉質。これだけでも入る価値がある。

水風呂はキンッキンに冷えた10度という水温で更には底からは弱めのバイブラが。芯まで来る冷たさと清涼感が最高。水風呂の後に黒湯に入るとまた沁み入る感じがして素晴らしいし、黒夢→サウナ→水風呂とルーティンが捗りまくる素晴らしいクオリティの銭湯。

 

道の駅たるみず 湯っ足り館(鹿児島県垂水市

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道の駅と侮っていたら腰を抜かすレベルのクオリティ。鹿児島の大隈半島では1番の施設だと思うし、全国レベルにオススメ出来ると個人的に思っている。

浴場は一階と二階が男女日替わりで、一階のサウナは特産品のビワの葉が入れられた生薬サウナ。浴場へ入ると目の前に錦江湾がドーンと広がるオーシャンビュー。

サウナはやや低湿よりのセッティングだが、ガスストーブからゴリゴリに来る熱圧が凄い。壁材も新しく、非の打ち所がないサウナだ。

水風呂は18度ほどで水温でクリア感がある水質であり、サウナとよくマッチする。露天から目の前に桜島なズドン!と広がるのでロケーション込みで最高過ぎる施設だ。

 

そしがや温泉21(東京都)

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大好きなドラマの昼のセント酒に取り上げられ、リアルタイムで視聴してた時からいつか行きたいと強く思っていた銭湯。老朽化で閉店予定前に何とか行けたのだが、昔からの憧れの地という補正込み無しでも素晴らしい銭湯だった。

電気風呂の加減も良いし、じんわりと染み入る泉質の黒湯が素晴らしい。こじんまりしたサウナは中湿でマイルドながらもしっかりとした熱圧。柔らかい熱が来るサウナでしっとりと発汗出来る。

水風呂は蛇口から注がれる水が涼やかであり、柔らかく丸みを感じ。冷凍サウナとプールも感動したし、本当に閉店前に何とかして来られて良かった。ここが私のアナザースカイ。

 

硫黄谷温泉 霧島ホテル(鹿児島県霧島市

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数々の名のあるホテルが軒を連ねる霧島温泉地区に位置するホテル。司馬遼太郎与謝野鉄幹など数々の文豪が愛したホテルでもあり、鹿児島県でも名の通ってる施設。

巨大な浴場は内湯と大庭園風呂、露天風呂の3つあり、明礬泉、塩類泉、硫黄泉と泉質も豊富で温泉目当てでも飽きない。

サウナは熱圧しっかりの低湿でカラッとしたストロング系サウナであり、照明の感じも良く、サウナマットも非常に綺麗。

水風呂は霧島連山からの天然水掛け流しであり、つまりは霧島裂罅水の水風呂。14度ほどとキンキンに冷えた水は透明感がありつつマイルドさも兼ね備えた素晴らしい水質。カラカラ系サウナにこの水風呂は狡い。温泉、サウナ、水風呂全てが高クオリティの名店。

 

おふろの王様 大井町店(東京都)

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伝説のサウナワードであるドラクエを生み出した施設であるだけに入る前から身構えていたが、結構こういうタイプのスパ銭は好きであり、アクセスなどを考えると純粋に良い施設だと思う。

ドライサウナは熊本の水春にセッティングが似てて、何より露天にある蒸しサウナのクオリティが高い。漢方の匂いも素晴らしいし、スチームの量も良くて塩まで付いてるのを見ると鹿児島にこういうスパ銭は無いから本当羨ましい限り。都心で平日1380円でタオル付きは破格だと思うし、スタッフさんがテキパキしててるのも好印象。余談ですが、ここを訪れた時にわざわざ仕事で忙しいサウナ友達が集まってくれたのが嬉しかったですね。

 

まちの湯 ひとっ風呂(鹿児島県枕崎市

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かつお節の名産地、枕崎市。本土最南端の始発終着駅である枕崎駅から徒歩すぐに位置する銭湯。

湯船は温泉大国の鹿児島でも珍しい沸かし湯の銭湯だが、ジェットバス、バイブラ、電気風呂と湯加減も良くてゆったりと足を伸ばして入れる。

サウナは「ヒマラヤ岩塩サウナ」と銘打たれ、壁に大量の岩塩プレートが敷き詰められている。中湿のセッティングだが、岩塩の遠赤外線効果からか輻射熱が非常に良くて尻上がりに仕上がってるタイプ。これがヒマラヤ岩塩の効果なのか?非常に素晴らしい設定のサウナだ。雛壇のパイン材の芳しい香りもナイス。

水風呂は2つ横並びに設置され、上からパイプで新水が注がれ、クリアな質感が嬉しい。枕崎はサウナ不毛の土地だと思っていたが、ビックリするくらい素晴らしい銭湯だった。

 

めいわ温泉(鹿児島県鹿児島市

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団地とショッピングセンターが併設し、当時の住宅事情を満たすため平成4年のバブル期に竣工されたファミリープラザめいわの中にある銭湯。ショッピングセンター内に温泉銭湯を作ってしまう辺りが温泉大国、鹿児島らしくて凄い。

温泉はバイブラ、電気風呂と広々した浴槽が2つ。若干の茶褐色を帯びた塩化泉は滑らかでツルツルとしており、かなりの泉質の良さ。温泉だけでも充分に満足出来るクオリティ。

サウナは鹿児島の銭湯には珍しくメトス製ストーンストーブ。雛壇の下の方は改修しており、パイン材の芳しい香りが漂う。熱圧がガンガンと来るタイプであり、低湿のセッティングと合間って素晴らしい設定だ。カラカラ熱圧ガツン系のサウナ。

水風呂は注水口から常に水が注がれており、オーバーフローも申し分無し。パキッとした感じの水質であり、恐らく地下水をチラーで冷やしている鹿児島の銭湯には珍しいスタイル。サウナとの相性抜群だ。温泉、サウナ、水風呂のどれを取っても完璧。これは鹿児島銭湯界でトップじゃないかと思うクオリティ。

 

我が青春のサウナ室よ、永遠なれ!別府わくわく温泉かっぱの湯

温泉大国である大分県。その中でも全国的な知名度を誇る別府市。街中の至る所に公衆浴場が溢れ、市民の日常生活に温泉が完全に溶け込んでいる街。そんな別府でのスーパー銭湯のはしりとも言える施設、わくわく温泉かっぱの湯。残念ながら8月末で閉店する施設だが、公衆浴場が強い別府でもスーパー銭湯界を支え、僕が何より学生時代にバイトをしていた思い入れのある施設のため、最後にその勇姿を記したい。

 

住所…大分県別府市汐見町3番17号

電話…0977-21-0600

営業時間…12時〜9時

ホームページ…https://beppu-kappanoyu.com

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20201129001804j:image(宿泊出来る雑魚寝スペースもあり、別府には珍しく朝9時までオールナイトで営業している。入口には河童の像がお出迎え)

 

前述のように僕が学生時代にバイトをしていた施設。当時の別府は今のようにインバウンド客などおらず、寂れた温泉街といった感じであり、最低賃金も非常に低かった。最低賃金ギリギリでもかっぱの湯でバイトをしたのは家から近いということ+福利厚生で無料で風呂に入れるため、光熱費が浮くという邪な考えからだ。

バイト上がりやバイトが無い日も毎日のように入って帰るという生活だった。当時からサウナには入っていたが、水風呂は苦手であり、腰までしか入れなかった。ただ、サウナで汗を流して露天で体を冷やすという爽快感を教えてくれた施設である。

 

館内は昔のまま変わらずだが、食堂の畳が無くなってたり、喫煙スペース、脱衣所の自販機が撤去されているのは時代の流れだろう。ついつい昔の姿を思い出して郷愁に浸ってしまう。浴場に入ると作りは以前のまんま。手入れは綺麗にされてるのが素晴らしい。友達と来て駄弁ったり…失恋した友達の愚痴をサウナで聞いたり…仲良い常連さんがアイス奢ってくれたり…いつも来る巨乳の可愛い看護学生をどっちが先にデートに誘えるかバイト仲間と勝負したり…懐かしい日々の記憶が一気に蘇る(結局、彼氏持ちだったが、彼女ヅテに看護学生と合コン出来たのは良い思い出)。

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20230820200709j:image(1階と2階に分かれた作りであり、サウナと露天は2階に。当時は露天に灰皿があり、常連さんはサウナ→水風呂→喫煙というコースをよくしていた。公式サイトより転載)

 

さておき、身体を洗ってサウナへ。サウナキーの形も変わっておらず、扉に差し込みドアを開くと、そこには見慣れた懐かしい光景が。そうそう、こういう作りだったわ。雛壇3段で12人くらい入れるスペース。90度を少し超えるくらいの室温はやや低湿よりでストーンストーブから来る熱圧が発汗を促す。やや低湿よりでストーブ上の天板が落ちかけてるのも変わってない気がする。輻射熱もしっかりあるし、意外と良いサウナだ。


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f:id:DDDtenkinzoku:20230820200722j:image(サウナ、スチームサウナの目の前に水風呂がある点も動線をよくわかった作りだ。公式サイトより転載)

 

スチームサウナはドライサウナの隣に設置。昔は室内にあったシャワーが撤去されてる。よく常連さんがセンサーに水かけて室温を上げるという裏技を使っていたが、これをすると非常に強烈な蒸気が襲ってきて熱々になる。蒸気モクモクのスチームサウナは入ってて楽しいから好きだ。余談だが、バイトの時はスチームサウナの掃除が熱いし服の上から蒸気がまとわりつくから1番嫌いだった。

 

水風呂はサウナとスチームサウナの目の前。昔は横ににジェットバスがあったが、ぶち抜いて一つの浴槽にリニューアル。チラーで17度ほどに冷やした水が心地良いし、オーバーフローも充分で広々した水風呂は快適そのもの。動線の良さも光るし、今考えると中々サウナのことをわかった人が施工したんじゃないかと思う。

 

学生時代はサウナは好きだったが、水風呂の良さはわからなかったけど、今思うとかっぱの湯でバイトしていなければサウナに入ることも無かっただろう。8月末で閉店してしまうのは残念そのものだが、自分のお風呂遍歴の中でも偉大なる施設として心にずっと残していきたい。ここが私のアナザースカイ、かっぱの湯…

 

 

眼前に広がる天草灘を見ながらサウニング!総合交流ターミナル施設ユメール

天草市五和町に位置する通詞島。野生のミナミハンドウイルカが暮らす豊かな海に囲まれた小さな島であり、天草灘の長閑で美しい景観が保たれた島である。そんな通詞島にある総合交流ターミナル施設ユメール。浴場から眺める豊かな海が魅力的な施設だ。

 

住所… 熊本県天草市五和町二江547

電話…0969-26-4011

営業時間…10時〜21時

入浴料…大人 500円

    子供 200円

ホームページ…https://hp.amakusa-web.jp/a0694/MyHp/Pub/

 

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通詞島という島にある施設であり、天草の中心地である本渡から橋を渡ると、そこは如何にもな漁師町。ビックリするくらいの透明度を誇る海に囲まれた小さな島であり、沖合には約200頭の野生のイルカが生息し、島には風力発電の白い風車や天日製塩所などもある。

 

そんな通詞島のコミュニティセンター的な外観をした温浴施設で、館内にはレストランや休憩所も。浴場、脱衣所とも何処となく公民館の雰囲気だが、手入れはしっかりとされており、清潔感あり。

 

二股炭酸カルシウム温泉と銘打たれているが、要するに沸かし湯に北海道の二股温泉の湯の華を混ぜているらしい。肌触りは正直なところ、よくわからなかったが、41度と39度と湯船が2種類分かれているのは嬉しい。電気風呂やバイブラなどもあるし。

 

f:id:DDDtenkinzoku:20220206235051j:image(公式サイトより転載)

 

サウナは84度ほど。メトス製のストーンストーブで雛壇2段の8人ほど入れる長方形のサウナ室。壁材は所々新しく修繕されており、DIY感も漂う。マイルドな熱圧であるため、入った瞬間はパワー不足に感じたが、徐々に輻射熱で温まってくるタイプであり、芯まできっちりと熱が時間をかけてくるセッティングだ。じっくりとゆっくりと蒸されるのが好きな人にはオススメ出来る。

 

水風呂は股下ほどの深さで2名ほどの広さ。中から新水を入れてるタイプでオーバーフローはほとんどないが、18度ほどでキリリとした水質が心地良い。

 

外気浴は無いが、浴場からも海が見え、灯台や走る船を眺められるのは好ポイント。ロケーションが良いというのは何よりの武器になるんだなぁと実感。ゆったりと凪る天草灘を眼前に過ごす癒しの時間が堪らない施設であった。

 

阿蘇の奥地の温泉地で味わう、世にも珍しいアンチエイジングサウナ!杖立温泉ひぜんや

熊本県阿蘇の奥地、大分県と県境に跨いで広がる温泉地、杖立温泉。この地で湯治をした人が帰る時には杖なしで済むという効能の高さの言い伝えからその名が付いた。そんな杖立温泉に佇むホテル、ひぜんや。世にも珍しいアンチエイジングサウナが体験出来る、一風変わった施設だ。

 

住所… 熊本県阿蘇郡小国町大字下城4223

電話…0967-48-0141

営業時間…6時〜21時 ※外来は15時〜21時

入浴料…大人 1500円

    子供 800円 (平日は大人1000円、子供400円)

ホームページ…https://www.hizenya.co.jp

 

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杖立温泉は和風旅館や昭和館漂うホテルなどが多くある中で、こちらは観光ホテルといった趣きであり、少し異質を放っている感じ。しかし、受付やレストランなど館内スタッフの接遇などがとにかくしっかりしてて非常に気持ち良い。

 

浴場も観光ホテルだけあり、ピカピカに行き届いた手入れ。そしてとにかく広々とした浴場。お風呂の種類も豊富。温泉は加水していると書いてあったが、それにしてはツルツル、スベスベ感が凄い。弱アルカリ性でメタケイ酸が高いのだろう。泉質だけでも満足出来るクラスだ。

 

杖立温泉の数あるホテルの中でこちらは世界初アンチエイジングサウナがあるとのこと。説明によると低温であるためドライサウナの苦しさがない、赤外線の共鳴によりシワ、たるみなどに効くらしい。まぁこういうのは眉唾物で信用しないと普段から思っている僕だが、サウナとしてはどんなセッティングなのか?と思いアンチエイジングサウナへ。

 

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20220206225134j:image(公式サイトより転載)

 

横浜のスカイスパのテルマーレに似たようなタイルで出来た雛壇。足元は床暖房というか韓国のオンドル、チムジルバンみたいな熱を感じる。床材が市民プールのウレタンのような感じでやや柔らかみがある。室温は52度そこそこ。蒸気が噴出する穴があるが、利用時に蒸気は出てこなかった。感覚としては岩盤浴に近く、確かにドライサウナが苦手な人でも良さげ。説明書きに10〜15分くらい入ればいいと書いてあったため、貸切だったし寝転び、ゆっくりと汗をかく。じんわり、程良く温まってくるサウナだ。アンチエイジング効果があるのかはわからないが…


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f:id:DDDtenkinzoku:20201003214910j:image(ホテルの近くには天然水の給水所が。流石、阿蘇地域。水資源の豊富さは全国屈指だ)

 

水風呂は内湯と露天に設置。内湯は3名くらいのスペースで水深は膝丈ほど。18度ほどだが、水質はクリアであり、透明感を感じる部類で非常に好きなタイプ。オーバーフローの量も問題無し。露天の水風呂は20度くらいで水道水掛け流し。こちらも膝丈くらいの深さだが、8人くらい入れる大きさ。気分によって使い分けると良いと思うし、露天は流れる杖立川のせせらぎを聞きながら入れるから凄く良い。

 

ホテルとしても十分なクオリティであるため、観光や湯治にもオススメであり、そんな施設でアンチエイジングサウナという一風変わったサウナを経験するのも乙ではないだろうか。

名水の郷で味わう素晴らしき水風呂!阿蘇白水温泉瑠璃

九州屈指の観光地としても名が通り、豊富な水資源を有する熊本県阿蘇地域。数々の水源地があることでも知られているが、そのうちの一つに白川水源があり、熊本市内の中央を流れる白川の源となっている。その白川水源の程近くにある阿蘇白水温泉瑠璃。素晴らしい水風呂が光る施設だ。

 

住所… 熊本県阿蘇郡阿蘇村一関1260-1

電話…0967-62-9999

営業時間…10時半〜22時

入浴料…大人 400円

    子供 200円

ホームページ…https://ruri.aso-hakusui.com

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全国屈指の名水である白川水源の近くにある施設。 内風呂は源泉掛け流しで気持ちが良い。トロミを帯びた泉質が肌を潤す。露天風呂もあるがお湯が抜かれていたため、改装中だったかな?と思ったが、季節によっては稼働してないとのこと。冬場にこの露天風呂味わえたらな〜とも思うが、施設の決めたことなので仕方ない。


サウナ室前にはウレタン製のサウナマットが大量に置いてあり、手に取りサウナ室へ。神戸サウナ&スパをこじんまりとさせた感じで、ストーンストーブが鎮座する。ロウリュ出来そうだなぁと思いながら、温度計を見ると95度設定で高湿なセッティング。室内の雰囲気も神戸サウナ&スパに似てる感じが好き。

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20210426015033p:image(公式サイトより転載)

 

水風呂は2名程度と小さいが、パイプからダバダバと水が注がれている。入水すると非常に冷たく、もしかしたら15度以下か?と思うほどのツンとした感じだが、白川水源だからか柔らかな肌触り。これは冷たいのに長く入れるいい水風呂だ。一説にはしきじの水と白川水源の水は成分が似てると聞いたことがあるが、確かに大阿蘇の天然水はサウナの聖地に匹敵するクオリティであることを実感できる。 300円という価格を考えたら充分過ぎる。

合宿所系サウナ好きには堪らない!神園山荘

熊本市東区に位置し、Jリーグロアッソ熊本のホームスタジアムであり、ラグビーW杯の試合会場にもなった、えがお健康スタジアムを有する熊本県民運動公園。その傍らに構える神園山荘。宿泊施設の日帰り温泉なのだが、合宿所系サウナが好きな人にはドンズバな風情を有する施設である。

 

住所… 熊本県熊本市東区神園1-1-10-41

電話…096-380-2511

営業時間…10時〜21時

入浴料…大人 500円

ホームページ…http://www.shin-en.net/index.html

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見た目や館内は完全に部活動の合宿で利用するような施設。恐らくバブル期に建てられたんだろうか、100万ドルの夜景が魅力!と売りにしてる施設でBBQなどが出来るスペースもあり。熊本インターから近いため、部活の遠征などの学生の団体客には嬉しいかと思う。

 

浴場は年季が入ってる感じ。汚いわけではないが決して綺麗でもないため、清潔感をポイントに置く人には少し厳しいか?しかし、単純泉の温泉はクセもなく、まったりとした肌触りで温度も高めであるし、温泉単体で見ると中々の泉質だと思う。

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20220206233330j:image(ひのきヒノキ張りのサウナ。公式サイトより転載)

 

サウナは長方形で14名くらい座れるものの、やや狭めに感じる不思議な感じ。こちらも経年劣化を感じるサウナで少し匂いが気になるところだが、まぁこればかりは仕方ない。ストーンストーブであり、サウナストーンが川原で摘んできたようなドデカイ石がゴロゴロと乗る。めちゃくちゃ無骨なストーブだし、こんな感じのサウナストーンは初めて見た。中湿〜やや低湿よりのセッティングで85度ほど。熱圧も悪くなく、バシッと来るというよりはグッと迫ってくるタイプの熱だ。

 

水風呂は恐らく地下水だろうか。20度くらいの水温だが、マイルドで柔らかい水質。ゆったりと浸かるのにはとても良い水風呂だ。膝丈ほどで6名ほど入れる広さも嬉しい。こういう合宿所系サウナも悪くないと再認識。

 

近隣の施設だとピースフルにスポットが当たることが多いが、時間に余裕があれば訪れてみても面白い施設だ。