熊本県東部に位置する山都町。九州のほぼ真ん中に位置していることから、「九州のへそ」を商標登録しており、嘉永7年(1854年)に造られた日本最大の石造りアーチ式水道橋である通潤橋が有名な土地だ。通潤橋からの放水は壮大で観光名所ともなっており、虹の橋が立つうるおいの郷として水の郷百選にも選ばれている。また前人未到の203連勝という大記録を打ち立て国民栄誉賞を受賞した偉大なる柔道家、山下泰裕を輩出した土地である。
通潤山荘
電話…0967-72-1161
営業時間…11時半~20時
毎週火曜日15時~20時
定休日…偶数月の第3水曜日
入浴料…大人 500円
小学生 250円
ホームページ…http://tsujun-sanso.jp
通潤山荘は重要文化財である通潤橋のすぐ近くにある旅館だ。フロントの暖簾を潜ると山下泰裕の写真などが飾っており、偉大なる柔道家は生誕地で愛されているのがわかる。
(広々とした浴場。露天も気持ち良い。公式HPより転載)
旅館だけあり、広々としながらも手入れが行き届いた浴場。清潔感を重視する人には嬉しいし、やはり広々とした浴場は開放感があって入浴してて気持ち良くなる。温泉は地下1200mから噴出するアルカリ性単純泉であり、クセのない万人にウケるタイプの泉質だ。
サウナ室は15名くらいで雛壇は2段で90度ほど。湿度は程々にあり、入っていて心地良い。少々年季が入っており、経年劣化してる箇所もあるが、雰囲気も良いし、サウナマット使い放題のサービスが嬉しい。ストーンストーブで、剥き出しのエレメントの上にはゴツゴツしたサウナストーンがゴロゴロと置かれる。頑張ればロウリュ出来そうだが、エレメント剥き出しだから厳しいか。天井が高いのに非常に反射熱が良く、5分もすれば玉の様な汗が噴き出す。圧のある熱の感じは剥き出しのエレメントにサウナストーンが影響してるのかな?旅館サウナのクオリティとしてはかなり高い部類だ。
水風呂は8人ほど入れて股下くらいの深さ。水道代節約のために注水口から入れる水の量を前より少なくしてますと張り紙があるが、それでも十分過ぎる量の水が注がれる。体感で18度程だが常に注がれているため、もっと低く感じる。緑川水系である五老ヶ滝付近の施設であるため、水質は言わずもがな素晴らしい。こんな素晴らしい施設がまだまだ眠っている熊本の奥深さに驚愕。
(放水を行う通潤橋は壮大の一言)
通潤橋が熊本地震で被災したため、一般開放はしていなかったが、2020年4月から放水も復旧する予定であるため、通潤橋観光→通潤山荘はいいコースだろう。 こんなサウナと水風呂に毎日入ってたら山下泰裕のような柔道家になれるかもしれない⁉︎