宮崎県は南西部に位置する西諸県郡の最大都市である小林市。霧島連山の山麓にあたるため、温泉や名水の湧出に恵まれている。また「星空の美しいまち」日本一に5回も選ばれたこともあり、都市ぐるみで星が綺麗な街とPRしている土地でもある。そんな小林市は須木村にあるすきむらんど温泉かじかの湯。決して都会とは言えない小林市に本格的なセルフロウリュが出来るフィンランド式サウナと水風呂に驚愕する施設だ。
すきむらんど温泉かじかの湯
住所…宮崎県小林市須木下田412-6
電話…0984-25-9500
営業時間…平日 10時〜21時半
土日祝 8時半〜21時半
定休日…第2・4木曜日
入浴料…大人(中学生以上) 400円
小学生 200円
ホームページ…https://www.sukimuland.jp/hotsprings/
すきむらんど温泉かじかの湯はレストランやバンガローなど宿泊施設を兼ね備えた施設にある温泉だ。茅葺き屋根の小屋に宿泊出来たり、家族湯もあるからファミリー層でも楽しめる。ちなみに、名前の由来は須木村にあるからすきむらんど。地名とかけているようだ。
(内湯は手入れがされていて綺麗。公式HPより転載)
手入れが充分にされている内湯。単純泉であるため万人に受ける泉質だし、浴槽の檜の香りも良い。シャンプーなど備え付けアメニティも嬉しいサービス。
(半露天の水風呂と不感湯は名店である神戸サウナを彷彿させる)
内湯から別棟にてサウナが設置。といっても、内湯から10秒ほどで行けるが。まず驚いたのが浴場の作り。湯らっくすや神戸サウナの様に壁が取り払われ、半露天。つまり、外気がガンガンに入ってくるため、サウナ→水風呂→外気浴がすぐに出来るということだ。
そして、水風呂はまさかの2種類。なんと水風呂と不感湯が!館内の説明文によると30度ほどに設定。水風呂の横にあるため、水風呂→不感湯だけでととのいそう。見るだけで垂涎物だが、はやる気持ちを抑え、サウナへ。
(広々としたサウナ室。ストーブは2つあり、サウナストーンにセルフロウリュ可能。ウレタン製マット使い放題も嬉しい)
サウナ室の入口の横にある説明文には壁材のパイン材(松)やストーブをフィンランドから取り寄せ、シベリア鉄道で運んできたとある。何故か水野晴郎の顔が思い浮かぶ。いやぁ〜、サウナって本当にいいものですね〜(水野晴郎風)
サウナに入るとバケツに柄杓が。ロウリュする際には一杯だけでお願いします!と記載あり。ロウリュするとしっかりと落ちてくる蒸気でウェットな感じに満たされる。温度計が無いためわからないが、80〜90度くらいか。非常に良いセッティングだし、雛壇三段の20名は入れる広々としたサウナでのセルフロウリュ。これは非常に気持ち良い。
2セット目は敢えてのセルフロウリュせずにセッティングを楽しんでみたが、ロウリュ無しだとカラカラ系のサウナに顔を変えるのが面白い。ストーブ真横はガツンと来る熱。カラカラ系、しっとり系と2つの顔を持つ素晴らしきサウナ。一地方の小林市にこんな良いサウナがあったとは…
水風呂は蛇口からガンガン溢れるオーバーフロー。山嶺水を汲み上げているため、非常にクリアな水質。しかも、チラーを利かしてキンキンに冷えているではないか。もしかして10度以下か?水温計が無いからわからないが、宮崎で1番冷たい水風呂であるのは間違いなさそう。
横にある不感湯もキンキン水風呂の後に入るとめちゃくちゃ気持ち良い。こちらは冷泉を掛け流しているという業の深さ…
外気浴にもデッキチェアや椅子があり、風に揺られる木々のさざめきに目を閉じて耳を澄ますと、そこはまさにフィンランド(行ったことないけど…)
二面性のあるサウナとキンキンの水風呂、不感湯で骨抜きにされる。それでいて400円という破格の安さ。驚愕したと言うしか無い。失礼な言い方だが、宮崎の片田舎でこれほどのレベル高いサウナが味わえるとは…宮崎で体験すべき極上のサウナであった。