熊本県は最南部に位置する水俣市。かの公害である水俣病というイメージが強いが、不知火海に面し、豊富な海の幸、山の幸に恵まれた風光明媚な土地である。そんな水俣市にある旅館、齋藤旅館。熊本では珍しいバイブラ水風呂が魅力の施設だ。
電話…0966-63-2463
営業時間…立寄入泉 12時〜22時
入浴料…大人 500円
(旅館というよりは民宿っぽい雰囲気の宿。こういうところで時の流れを忘れてゆったりと過ごすのは至高の時間だろう)
水俣は湯の児フィッシングセンターすぐ側にある旅館。旅館というか民宿っぽい感じが凄く良い。地方の民宿らしく合宿所のような脱衣所に浴場。昔、小さい頃に家族で南紀白浜の民宿に泊まったことや高校の剣道部の合宿で淡路島の民宿に行ったことを思い出す。浴槽の脇にはサンゴ、サザエなどがインテリアとして設置。海が近いし、魚がうまい宿と銘打っているからか。温泉は塩化泉。キュッとしまる泉質が気持ち良い。
(貸切湯では船をお風呂にした船湯が名物。水俣芦北観光サイトより転載。https://minamata-ashikita-kanko.jp/rest/294/)
サウナ入口の横には本棚があり、島耕作などが。サウナで読めということかな?上にはサウナの効能を謳った看板。脇には水風呂があり、何とバイブラ付き。熊本でバイブラ付き水風呂はエミナース以外ではここだけ。バイブラ水風呂は非常に珍しいため、心踊る。
サウナは12名ほど入れる雛壇3段の広さで、民宿にしては大きなスペース。サウナマットも綺麗だし、サウナ室の照明の感じも雰囲気良い。壁は杉板でやや反射熱が弱く感じるが、しっぽりと入れる。入った時は60度で失敗したか⁉︎と思ったが、最終的には80度オーバー。ストーンストーブがすきむらんど温泉と同じ種類のため、その気になればロウリュ出来るのかも。ストーブの上に竹炭が吊るさげられている。恐らく消臭効果を期待してのものだろう。
(魚がうまい宿というだけあり、豊富な水俣の水産物に舌鼓を打てる素敵な旅館。水俣芦北観光サイトより転載)
水風呂はチラー無しの20度くらいだが、バイブラで剥がされる羽衣が心地良い。水質は温泉と同じく硬めでキュッとしまった感あり。海辺だから硬めの水質になるんだろうか?詳しくないからわからないが、締まる肌感が爽快感ある水風呂だ。
近くのフィッシングセンターで釣りの後に寄るのも良いし、魚がうまいって言うくらいだから宿泊して海の幸を堪能しても良さそう。そして、水俣の海が光に揺られてキラキラと綺麗。水俣でしっぽりと過ごす旅ならこういう旅館がもってこいだろう。