阿蘇山の麓に位置する阿蘇内牧温泉。阿蘇温泉郷の一つで同温泉郷最大の温泉地であり、夏目漱石、種田山頭火、与謝野鉄幹・晶子夫妻など多くの文化人が訪れている。ちなみに、夏目漱石はこの地を舞台に「二百十日」を執筆しているという所縁の深い温泉地だ。そんな内牧温泉の廃業した旅館をリノベーションしオープンした施設、湯楽。熊本唯一のナノミストサウナが魅力の施設だ。
電話…0967-24-6090
営業時間…13時〜22時 ※火曜定休日
ホームページ…https://m.facebook.com/profile.php?id=100058175943917&refsrc=deprecated&_rdr
(入口には熊本県民は皆知るであろうローカルテレビ局RKKに取材を受けた記念品が)
2020年11月に廃業した旅館を8年がかりでリノベーションしてオープンした施設。ちなみに、オーナーは地元の工務店の社長。そらリノベ知識あるわな。
訪問時はオープン間もないということもあり、館内は非常に綺麗。しかしながら、旅館だった頃の面影を随所に残す。特に浴室は古き良き温泉旅館の風情が存分。焼杉で囲われた露天風呂の雰囲気は非常に落ち着く。
温泉はナトリウムカルシウムマグネシウム硫酸塩泉。緑色がかった乳白色で浴場に入るなり硫黄の匂いが漂い、間違いなく泉質が良いのが確信出来る。もちろん源泉掛け流しで40度ほどの良い湯加減。とろみがあるというよりは内からポカポカとする感じで、何処となく鉄分の香りもする。別府温泉に似たような泉質があったはずだが、忘れてしまった。
(間違いなくオーナーはオーディオ好きなのがわかる)
そしてサウナは熊本唯一のナノミストサウナ。もしかしたら九州でも唯一かもしれないし、西日本にはナノミストサウナは珍しいらしい。入ってすぐ思うのはミストの粒子が明らかに細かい!普通のスチーム、ミストサウナと明らかに違うきめの細かさ。雛壇の下にある換気扇のような形の噴霧口から常にナノミストが出されており、室温40度だが噴霧口の付近はしっかりと熱を感じられる。
詰めて4人くらい座れるが、そこまで室内は広くない。非常に綺麗に保たれており、清潔感も申し分ない。ナノミストの効果なのか嫌な匂いも全く無いのが嬉しい。ナノミストの効果としては角質層までしっかりと届き潤いを与える+ドライサウナや風呂より体温の上昇は少ないが、保温能力に優れてるらしい。なるほどと思いながら10分×4セット。水風呂は無いため水シャワー浴びて休憩。確かに芯まで温まる感じがするし、湯上がりの肌がすべすべしてる感じ。まぁナノミストではなく、温泉の効果もありそうだが。
館内の休憩室にはJBLのスピーカーが設置されてジャズが流れる。ここのオーナーさんは絶対オーディオ好きなんだろうな。だから温泉じゃなく音泉なのか。ナノミストサウナというのは中々勉強になったし、かなり好きなミストサウナだ。