転勤族サウナ愛好家の小規模な生活

関西出身の熊本在住サウナ愛好家。大学進学でおんせん県、就職し彩の国→かごんま→くまモン県と津々浦々と渡り歩く。二児の父らしい。日々あったことをつらつらと書き連ねていきます。

愛さずにいられない漢気溢れる熊本銭湯、たかの湯

熊本市東部の拠点として発展している健軍商店街。そんな健軍商店街のほど近くに佇む銭湯、たかの湯。熊本の銭湯界のみならず、全国トップクラスの銭湯サウナであると僕が勝手に思っている愛すべき銭湯、それがたかの湯なのである。

 

たかの湯

住所…熊本市東区栄町1-46 

電話…096-369-9512

営業時間…14時~23時  月曜定休日

公式ホームページ

https://kuma1010.com/custom/400#tabBox10

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20190703150857j:image(たかの湯にライドオン!お隣にある経営元のタカノ理容と兼用の駐車場)

たかの湯のサウナの素晴らしさを語る前に、たかの湯の成り立ちについて話しておきたい。

実はたかの湯は元々経営者が違っていたのだが、跡取りで悩んでおり廃業まで考えていたそうだ。そこで白羽の矢が立ったのが、お隣にあるタカノ理容のご主人さん。

実はこのご主人さん、熊本理容組合の理事長でもあり、カットの練習で疲れたお弟子さんにゆっくりお風呂に入って欲しいのと、近隣住民から愛されていた銭湯を潰すわけにはいかない!と決心され、約20年ほど前に引き継ぎ改装することに。(引き継ぎにかかった費用は何と1億円!男前過ぎる…)

よほどの銭湯好きじゃ無いと出来ないし、それだけこの銭湯を愛してたのであろう。由来は鷹の湯だと思ってたが、タカノさんがオーナーだから『たかの湯』。このネーミングもいい。

熊本市内東部で唯一の銭湯であり、熊本地震の際は被災した方への無料開放を約5ヵ月間実施したとのこと。僕の上司も被災した時にお世話になったようだ。無料開放のエピソードもオーナーの心意気を感じられる。

こういった男気溢れるエピソードだけで、サウナに入る前からととのいそうになる。

 

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f:id:DDDtenkinzoku:20190703151320j:image熊本県浴場組合のHPより転載。こじんまりした浴場だが、非常に手入れが行き届いている)

古さはあるものの、改装してるため非常に綺麗で清掃がしっかりされている浴場。

ちなみに、女湯の脱衣所には昭和時代には当たり前だったお釜型ドライヤーがまだ現役バリバリで稼働しているらしい。女性は是非利用されてみては?


f:id:DDDtenkinzoku:20190703151030j:image(小さめのサウナは圧がしっかりとあるのに、ピリピリ刺すような感じはなく非常に気持ちよく発汗出来る抜群の安定感)

サウナ室は8人ほどのスペースで95度設定で輻射熱も良好。しっかりと圧を感じるがピリつく感じはないため、2〜3分で汗が吹き出し、6分もあればバチバチに仕上がる。湿度と温度のバランスが非常に良いセッティングのサウナ。このクオリティは全国の銭湯サウナでもトップクラスだと個人的に思う。

余談だが、九州の銭湯で初めてサウナを設置した銭湯らしい。お客さんに少しでも気持ち良くなって欲しいというたかの湯の気概を感じる。

 

水風呂は2人ほどのスペースだが、水道水を掛け流し。水道水と言えど、熊本は水道水が地下水。なので非常に肌触りが柔らかい。この辺は熊本デフォルトクオリティで嬉しい限り。掛け流しのため、常に水が溢れているのも素晴らしい。水道水でこのクオリティの水風呂が維持できるのは、健軍水源地に近い地の利を最大に活かしているからだろう。

(健軍水源地にご興味のある方はこちらをご覧ください→https://www.kumamoto-waterworks.jp/waterworks_article/3091/

20〜18度くらいの水温のため、長めに入って肌触りの柔らかさ、なめらかさを楽しんで頂きたい。

 

跡継ぎの問題から熊本地震を経て今も変わらず愛される銭湯。まさに火の鳥のように何度でも蘇るたかの湯。熊本にお越しの際は、その素晴らしさを皆さまにも是非味わって頂きたい。健軍商店街に近いから、銭湯→飲み歩きというゴールデンコースもしやすいし!