世の中で最も安らかな町にある銭湯。実はこれ、熊本の世安町にある世安湯のキャッチフレーズである。佇む世安町、つまり「世」の中で最も「安」らかという部分を世安湯の名前にかけたキャッチフレーズなのである。確かに世安町自体が閑静な住宅街であるが、何より世安湯のホスピタリティが素晴らしくて、サウナは無いのだが熊本No. 1の銭湯だと僕は思っている。
世安湯の素晴らしさは後述するとして、ラグビーワールドカップの熊本開催(ウェールズやフランスなど強豪国が来熊します!)に合わせて銭湯くまモンなるものが期間限定で開催されるというのである。熊本、いや全国を代表するゆるキャラをあしらった銭湯とは行かざるを得ない!ということで行って来ました。
世安湯
住所…熊本市中央区世安町448
電話…096-325-8348
営業時間…16時~22時(最終入場21時半)
定休日…火・水曜日
入浴料…400円
公式ホームページ
https://kuma1010.com/custom/378
(銭湯くまモン開催中の世安湯にライド温!看板までくまモンに変わっている)
くまモン銭湯の前に世安湯の紹介をしていくが、世安湯は三代目が跡を継ぎ今年で創業89年。熊本地震で壊滅的なダメージを受けながらも、地震から1年半後に見事復活を果たしたまさしく不死鳥のような銭湯。
世安湯の最大のウリは熊本の地下水を市内で唯一、薪で風呂を焚くため、非常に湯あたりが柔らかいこと。またナノサイズの気泡が溶け込んでお湯が牛乳みたいに真っ白なナノ風呂も魅力の1つ。薪焚き+ナノ風呂+熊本の地下水が合わさると温泉じゃないのに肌がスベスベになる。
(1番手前の浴槽がナノ風呂。ジェットバス、電気風呂、水風呂と備えいる。公式HPより抜粋)
この薪焚きナノ風呂が僕は大好きなのだが、番台に立つ三代目のご夫婦が何より優しいのが大好きなのである。子供を連れて行けば「お嬢ちゃん、パパと一緒に入れて楽しいね〜」とか「ちゃんと挨拶出来て偉いね〜」とか必ず優しく話しかけてくれる。銭湯って素晴らしいコミュニティスペースだなぁと思い返す瞬間であるし、娘に少しでもこの風景に触れて欲しくて、一緒に銭湯に行く時は必ず世安湯と決めている。
そんな素晴らしい世安湯で開催中の銭湯くまモン。暖簾をくぐると大きなくまモンのぬいぐるみがドーンと鎮座。見るなり喜ぶ娘と興味津々の息子。流石、熊本の誇る黒熊。ブランド力は最高だ。
(くまモンに夢中な子供達。飲み物が入った冷蔵庫の上にもくまモンだらけ)
(世界地図が飾られて来た国の人がシールを貼る試みも)
壁にかかる世界地図に目をやると来店した外国人のお客さんが出身地をシールで貼っているようだ。ラグビーワールドカップの影響かフランス人も来ているようだ。こういった機会に日本の文化を触れる事が出来るのは素晴らしい。もしたら、僕が大好きなウェールズ代表のダン・ビガーも来ちゃうかも?と想像を膨らます。来店される外国人のお客さんに配慮し、タトゥーを隠すシールも渡しているそう。何という心遣い。ちなみに、日本人は刺青、タトゥー入浴不可だから注意されて下さい。
(浴場内もくまモンが沢山。ファンには堪らない光景。https://kumamoto.guide/look/detail/99より転載)
浴場内もくまモンだらけであり、娘は興奮しながら「このくまモンの前に座る〜!!!」と喜んでいた。他にも家族連れが来ており、どの子供も嬉しそうにしていたのが印象深い。こういう体験で銭湯の良さに気付いてくれたらいいなぁ。
(限定のくまモン手ぬぐい。シール付きで600円)
上記した通り、世安湯は浴槽全てが地下水のため、交互浴も最高なのである。滑らかで柔らかな肌触りの水風呂からナノ風呂、ジェットバスを繰り返していくとサウナが無くとも十分にととのう。この日も娘と交互浴を3セット。風呂上がりには限定のくまモン手ぬぐいを購入して世安湯を後に。「また行こうね〜」と娘が言ってくれたのが何より嬉しかった。
銭湯くまモンは2019年12月16日まで開催中とのことだから、是非とも開催中に行ってみてはどうだろうか?貴方もくまモンだけでなく、世安湯の魅力にきっと虜になるはずだ。
熊本県、銭湯くまモン紹介ホームページは下記をご参照ください!
https://www.pref.kumamoto.jp/kiji_29177.html