転勤族サウナ愛好家の小規模な生活

関西出身の熊本在住サウナ愛好家。大学進学でおんせん県、就職し彩の国→かごんま→くまモン県と津々浦々と渡り歩く。二児の父らしい。日々あったことをつらつらと書き連ねていきます。

最も香るヴィヒタ水の抽出方法とは⁉︎

以前、自家製ヴィヒタの作り方をブログ記事にしたが、やはりヴィヒタを作った以上はロウリュする際に用いる水に自家製ヴィヒタを使用したヴィヒタ水を試してみたくなるものだ。しかし、ただ単に水にヴィヒタを浸けてするだけでは面白くない。どうすれば濃くヴィヒタを抽出出来るのだろうか…ということで、今回はヴィヒタ水の抽出方法を色々と実験してみた記録を記していくことにする。

【関連記事…自家製ヴィヒタを作ろう

https://dddtenkinzoku.hatenablog.com/entry/2020/01/23/160633

 

使用するのは自家製の乾燥ユーカリヴィヒタ。差がないようにヴィヒタは15g、浸け込む時間は8時間、水量は1リットルを基準にし、抽出方法によってどれだけの差があるのかを試す。

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f:id:DDDtenkinzoku:20200210010835j:image(15gきっちりと計測。誤魔化さないのが実験の大原則)

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1つ目はただ単に水に浸け込むだけ。特に工夫もせずに水にヴィヒタをぶち込み放置する簡単なスタイル。

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f:id:DDDtenkinzoku:20200219000017j:image(氷水に浸けて30分ひたすら攪拌。腕が痛くなった…そして水温を測るのを忘れるというミスに気付く…)

2つ目は小さく切り刻んだヴィヒタをクーラーボックスに入れ、氷水+30分攪拌する抽出方法。クーラーボックスを用意したのは出来るだけ低温を保つようにするためである。また攪拌するのはただ単に浸けておくだけとの違いがあるのか検証するためだ。

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3つ目はお湯で抽出する方法。電気ケトルで湯を沸かし、出来るだけ温度を保つために保温ポットに入れる。こちらもヴィヒタを切り刻んで浸けている。

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出来上がったヴィヒタ水がこちら。左から冷水、常温、お湯で戻したヴィヒタ水。明らかに色が違うのが一つ…
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お湯で抽出したのは琥珀のように強く色が出ている。香りもユーカリ特有の爽やかさが際立つような感じ。
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常温での浸けたヴィヒタ水。左にある冷水抽出と色合いは大差無く見える。
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冷水+攪拌したものは上記した通り、常温での抽出と色合いは大差無い。しかし、攪拌した影響か下に葉っぱや沈殿物が溜まっている。恐らく、粉々になった葉っぱ由来の成分ではないか。
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常温抽出も沈殿しているが、冷水+攪拌に比べると沈殿物が少ない(写真ではわかりにくいが…)

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抽出したヴィヒタ水を嗅ぐだけでははっきり言って香りの差がそこまでわからないため、実際にテントサウナでロウリュして判断することに(被験者は僕を含め3人)

1つ目の常温抽出はユーカリの香りが広がるものの、やや弱い印象。ただ、15gの量と考えると充分な香りではあるため、浸ける時間やヴィヒタの量を増やすともっと抽出出来そう(当たり前だが…)

2つ目の冷水+攪拌での抽出は常温抽出と比べるとやや強く感じるくらいで、ハッキリとした差があると言い切れないレベル。攪拌の手間や氷の準備などを考えると常温抽出の方が手間がかからないから、面倒を考えると常温抽出のが良いかも。

3つ目のお湯抽出は明らかに香りがハッキリとして、濃い!という印象。全く常温、冷水抽出と違い、ユーカリの香りがサウナ中へ広がる。被験者3人とも明らかな違いを実感し、被験者のうちの1人は「お湯抽出をロウリュした後に常温、冷水抽出をロウリュすると全然香りを感じない」と言うくらい濃く抽出出来ている印象だった。

被験者の1人が「お茶っ葉とかと同様で抽出する温度によって甘み、渋みなども変わりそう。ユーカリや白樺でどこまでお茶っ葉と共通する成分が不明だが…」という考察もあり、お湯でもぬる湯や熱湯など抽出温度を変えて実験するのも面白いかもしれない。

温度によって抽出されやすい成分の差などはあるが、話が飛ぶ恐れがあるため割愛させて頂くことにするが、今回の実験でわかったことは乾燥したユーカリのヴィヒタにはお湯で抽出する方法が最もヴィヒタ水の香りが立つということだ。

フレッシュヴィヒタやヴィヒタの種類によって差がありそうであり、その部分は今後も考察が必要になってくるが、ヴィヒタ水を作ってロウリュを楽しみたい方は是非この結果を参考にして頂きたいと思うし、色々と試行錯誤して好みの香りを見つけるのも乙だろう。今回の実験が多くのサウナーのみならず、ロウリュを実施している温浴施設の役に立てばこれ以上ない幸せである。