転勤族サウナ愛好家の小規模な生活

関西出身の熊本在住サウナ愛好家。大学進学でおんせん県、就職し彩の国→かごんま→くまモン県と津々浦々と渡り歩く。二児の父らしい。日々あったことをつらつらと書き連ねていきます。

笑いあり、涙あり。大感動のフィナーレ、ジワンマプーヤ卒業式に行ってきた

湯らっくすのアウフグースマイスターであるアジアの大砲ジワン、アジアの虎マプーヤ。ジワンはネパールから、マプーヤはインドから遥々日本に来て、湯らっくすという施設でバイトを始めた(本業は学生)。 

彼らが働き始めた時から彼らのアウフグースを受けた人は少ないと思うが、僕はまだ研修中のジワン、マプーヤのアウフグースを受けた数少ない人間の1人である。当時は湯らっくすはまだまだ人気店ではなく、アウフグースに参加する人も10〜15人くらいだった。ある日、湯らっくすに行き、いつも通りアウフグースに参加すると日本語の拙い若者が指導者の福永さんと2人で入ってきた(研修時はバディで行うのが湯らっくすスタイル)。それがジワンとの最初の対面である。当初からバチバチに熱いアウフグース。リフレッシュ効果アリマスとしか言わない説明。隣に座ってたおじいちゃんが「こりゃ素晴らしい。福永くんもおちおちしてられんな!日本語以外はジワンの勝ちたい!」と言ってたのをはっきりと記憶している。マプーヤとの初対面も同様に研修時のアウフグースであり、ジワンの時より更に少ない参加者で余りの熱さに途中退室したのを覚えている。

いつのまにか彼らのアウフグースは大人気になり、常にサウナ室は満員。彼らも僕のことを覚えてくれ「今日ハドウデシタ?」と意見交換をするのが恒例になった。

そんな両者が4月から就職のため熊本を離れることに決まり、彼らを讃えるために灼熱地獄祭と題してジワンマプーヤ卒業式イベントを開催されるというではないか。今や公式となったアジアの虎、アジアの大砲の名付け親として僕が参加しなきゃ誰がする⁉︎ということで、ここからは当日のレポートをお届けしたい。

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会場に入ると紅白の垂れ幕が。まさに卒業式といった感じ。おちゃらけたイベントかと思いながら、めちゃくちゃ本気で準備している。
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準備中にうろついていたジワン、マプーヤを捕まえて記念撮影。ポスターには2人のサインが入っており、何というか手の届かない場所に行ってしまった感があり、少し寂しくなりつつ、心底嬉しい気持ちになる。
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西生社長もカメラを向けるとノリノリでポージング。この社長あってこその湯らっくすだし、ただのバイトの留学生のために卒業式イベントをする器量。まさにMAD MAX!
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東京からサウナ王まで参加。スーツ姿のサウナ王は初めて見たが、会場の雰囲気と相まって来賓の感じが出てる。
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そうこうしているうちにイベントが開始。まずは在校生代表として増本くん、アウフグース科担任の福永さんがウェルカムアウフグース。いつもより気合を入れて振っております。
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ウェルカムアウフグースが終わると西生社長が前に立ち、湯らっくすの社歌を参加者全員で熱唱。スパ、スパ、スパ、スパ〜湯らっくすでよかったね〜♪という昭和感バリバリの曲をみんなでアカペラで歌うシュールさ。この辺が湯らっくすらしさ。てか、あの曲はテーマソングじゃなくて社歌やったんやな。

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その後はフリートーク地獄の一丁目に誰が座るか議論に。はにかみ屋のジワンがフリートークが上手くて会場がほっこり。
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フリートークが終わると利きアウフグース対決。ジワン、マプーヤのアウフグースを目隠しで受けてどちらがしているか当てるという企画だが、とにかくシュール。正解者には非売品の湯らっくす手拭いが貰える特典が。僕も参加してみたが、マプーヤじゃなく増本くんがアウフグースしていると攻めすぎた回答をしてしまい、不正解。
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利きアウフグース対決の後はサウナ王によるマニアッククイズ。地味に1番楽しみにしてたコーナー。1番多く正解した人には非売品の湯らっくす手拭いがプレゼント。「今日は簡単なやつを出すから全問正解出るかもな!」と振るサウナ王。1問目からオロポという簡単な問題にみんな色めき立つものの、2問目の「小倉グリーンランドのオロカルの値段は?」という一気に難易度が上がったクイズに、簡単ちゃうんかい…⁉︎とツッコミが各所から漏れる。実際、めちゃくちゃ難しくて笑った。ちなみに、僕は勘も当たり9問正解で非売品手拭いをゲット!
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その後に、何と2人のために祝電が届いています!とアナウンスがあり、祝電読み上げ。

アジアの大砲ジワンさん、アジアの虎マプーヤさん、ご卒業おめでとうございます。貴方達が燃やしてきた数々のお客様はとんでもない熱波によって出来たあまみを忘れることはないでしょう。サウナ室で鍛えた精神力でこれからは自分達の人生において夢という名の熱波に乗せて、希望という名のアロマを世界へ広げてください。お疲れ様でした。大阪府Twitterネーム、なにやま何太郎」というサウナと上手く絡めた祝電+なにやまさんを知るTwitterサウナーの参加者は爆笑。めちゃくちゃ良い祝電だったなぁ。

祝電が終わると在校生代表として増本くんの送辞。笑いあり、リスペクトありの送辞に会場が爆笑。「2人が居なくなるのを考えると悲しくて悲しくて…夜しか眠れません!」という送辞はセンスの塊だった。

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西生社長からも卒業生へ贈る言葉。「君たちがいつか本国に帰り、サウナを作ることになったらこれ以上ない喜びです」というのは西生社長の本心だと思うし、そうなったら本当に夢のある話だし、僕も客として嬉しいよ。
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卒業生挨拶はジワンもマプーヤも目に涙を浮かべながらお客さん、湯らっくすのスタッフへの感謝の言葉。辞めようと思うこともあったけど、お客さん、スタッフがいたから続けられました…という言葉に貰い泣きしそうに。繰り返すが、バイトの留学生にわざわざ卒業式をする会社って無い。それだけ2人は好かれてたし、お客さんにもスタッフにも評価されてたんだよ。
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卒業証書授与から花束贈呈で最後は記念撮影。サウナ王とのスリーショットは何故かわからないけど、サウナ王が育てた感が出てて面白かった。考えてみると、サウナ王が全国にジワン、マプーヤがいるって広めなければ、ここまで有名な存在になってなかったかもしれないな。
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卒業アウフグースはサウナイキタイのサ活に色々な人が書いてるから割愛させて頂く。終了後のこの写真を見て頂くと湯らっくすのスタッフの仲の良さがわかると思う。サウナ好きの絆に国籍や人種は関係ない。素晴らしい卒業式をありがとう、湯らっくす。最後のリフレッシュ効果アリマス!を聞けて本当に良かった。

ちなみに、ジワンは奈良、マプーヤは名古屋の自動車会社で勤務し、2人ともアマチュアでお金いらないからアウフグースしたいです!と息巻いてましたから、名古屋、奈良の温浴施設はどうですかね⁉︎