光陰矢の如し。2020年もあっという間に11月で師走になったら更に体感速く過ぎ去っていくのだろう。ましてや、今年は新型コロナという未曾有の事態であり、例年のように花見だ!夏祭りだ!ハロウィンだ!なんていうイベントの楽しさが一切享受出来なかった記憶が強く残ることになった。そんな状況下でもサウナに行く機会に恵まれたのはありがたいことであるし、大変な中で営業を続けてくれる施設には本当に頭が下がる。
そこで備忘録も兼ねて2020年に行けて良かったと思ったサウナを選んでみた。完全な個人的主観での選定であるため、異論はあると思うがご容赦頂きたい。ちなみに、余談だが熊本県内の日帰り利用可能なサウナは残り10軒ほどで全て制覇出来るので、2021年は全制覇を目標にしてサウナを開拓していきたいと思う次第である。
1、八代センターサウナ(熊本県八代市)
熊本が誇る全国屈指のアングラサウナ。外観を見ると営業してる雰囲気は1ミリも無いが、まだまだ現役バリバリ。サウナはカラカラ系の低湿で水風呂はクリアと外観からは想像出来ない本格派。大将の人柄も良く、親戚の家に来たかのような錯覚に陥るアットホームさ(見た目はホーンテッドハウスだが…)10年先にも残ると言えないサウナであるため、営業しているうちに寄って欲しいと強く思う施設だ。熊本に来たら八代センターサウナのサウナ室に置いてあるジャガイモを愛でに行くのも一興ではないだろうか。良い意味でも悪い意味でもここを訪れたらどんなサウナでも大体大丈夫になるはずだ。
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2、あがんなっせ(熊本県熊本市)
今年度下半期から一気に評価を上げて熊本のサウナ好きを虜にした施設。インフィニティチェア、ハンモックに寝転べる畳と充分過ぎる外気浴に3と7の付く日に実施しているサウナの日イベントが素晴らしい。サウナの日にはアロマ氷によるセルフロウリュ、10度という熊本一冷たい強冷水水風呂、26度の水風呂に不感湯ジェットバスというサウナ好きのツボを押さえまくる垂涎もののイベントが最高。ネックは市街地からやや遠い、電子マネーが使えないくらいか?来年度も期待したくなるし、名の通った名店に劣らないクオリティ。熊本にあがんなっせありと言われる日も近いかもしれない。
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3、白鳥温泉 上湯(宮崎県えびの市)
宮崎県はえびの市にある西郷隆盛もかつて訪れたという温泉。名物の地獄蒸し温泉は下から温泉の蒸気が噴出して蒸される仕組み。浴場にあるバケツに水を汲んで入り、その水を床にぶちまけると更に強烈に。水風呂は配管から井戸水+蛇口から飲用可能な水道水がオーバーフロー。硫黄の匂いに熱い蒸気。日本の古式スチームサウナであり、ここに来てからスチームサウナが一気に好きになった施設。フィンランド万歳じゃなくても日本にはまだまだ素晴らしい場所があると言いたくなるし、このために宮崎を訪れても損は無い施設。上湯と下湯があるが、個人的には上湯の方が好き。
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4、一本桜温泉センター(鹿児島県鹿児島市)
(公式サイトより転載)
鹿児島在住時代にかなりお世話になった施設。サウナ室は85度だが、反射熱が素晴らしいためバチバチの圧のある熱感。体感はもっと高く感じる。しかも、高湿設定のため辛くなくガッツリ汗がかける。絶妙なセッティングの高クオリティサウナ。水風呂はチラー無しの20度ほどだが、ライオンの口からジャブジャブと地下水が大量に溢れ出ているため非常に新鮮。鹿児島ならではの低価格で24時間営業とはコスパの良さも光る。高湿系サウナが好きな方には是非オススメしたい。ニューニシノという有名店に劣らないどころか個人的には鹿児島No. 1だと思う。鹿児島サウナ旅で外せない施設。
5、月廻り温泉(熊本県高森町)
南阿蘇は高森町にある温泉。浴場や露天からは阿蘇五岳である根子岳がパノラマビューという立地の素晴らしさ。泉質も非常に良く、温泉だけでも充分に楽しめる。サウナは熊本屈指のカラカラ系低湿であり、まさに昭和ストロングといった感じ。水風呂は阿蘇の地下水掛け流しという贅沢さ。個人的に熊本で1番のクオリティの水質だと思う。クリアでキンキンの水風呂から阿蘇五岳を望みながらの外気浴。南阿蘇は良いサウナが多いが、月廻り温泉に行けば間違いなしと言える。
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6、千代湯(熊本県山鹿市)
山鹿温泉の誇る名店。内湯、露天風呂に源泉のみのお風呂も。源泉のみのお風呂は44度ほどの熱湯が嬉しい。泉質も非常に良い。輻射熱、反射熱も高く、しっかり熱を感じられるが、マイルドな湿度であるため、とても心地良いサウナ。鹿児島の一本桜温泉に似ているセッティングでレベルが非常に高い。水風呂は蛇口から水道水を大量に掛け流し。20度ほどだが、マイルドな水質。入浴料300円で味わえるのは格安。山鹿地区最強だし、県内でも最強クラスの施設。
7、エクセルサウナタイセイ(鹿児島県鹿児島市)
鹿児島の玄関口である鹿児島中央駅近くにある施設。サウナ室は90度ほどだが、湿度が丁度良い加減で心地良く発汗出来る。水風呂にダバダバと大量に注がれるオーバーフロー。滑らかな肌触りで好感度高い。カプセルやホテル併設のため、鹿児島出張時や旅行の際の起点にもってこい。ちなみに、館内レストランは格安で美味い。何というかサウナ施設のサウナって感じの安定感ある施設である。
8、天拝の郷(福岡県筑紫野市)
男性側のみ2020/2/13にリニューアルした施設。元々あったサウナを2種類に改装し、セルフロウリュが出来るのが「サウナ天満宮」と名付けられたサウナ。ikiストーブに天井は低く、八の字形にして角度を左右に付けているためロウリュの熱が爪先まで降りてくる。BGMはまさかの雅楽で確かに天満宮。壁のレッドシダーの芳しい香りが鼻を擽る。もう一つのサウナはサウナ鎮守の杜と名付けられ、鳥居と松明入れにサウナストーンが祀られる。コンセプトに対して1ミリもブレないスタイル。
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9、すきむらんど かじかの湯(宮崎県小林市)
宮崎の小林市という地方にあるセルフロウリュ可能な施設。壁材のパイン材やストーブをフィンランドから取り寄せシベリア鉄道で運んできたという本格派。水風呂と30度ほどに設定された不感湯の2種類設置。水風呂は蛇口からガンガン溢れるオーバーフローは山嶺水を汲み上げているため、非常にクリアな水質。しかも、チラーでキンキンに冷えている。不感湯は冷泉を掛け流し。外気浴にもデッキチェアや椅子あり。いやぁ〜、サウナって本当にいいものですね〜(水野晴郎風)
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10、湯之元温泉(宮崎県高原町)
明治35年から営業しているという冷鉱泉が自慢の温泉。水風呂は通常の水風呂、炭酸冷鉱泉の高濃度と中濃度の3つ。高濃度の炭酸冷鉱泉は全身をシュワシュワした炭酸の気泡が包む。スパジャポの炭酸水風呂の感じと非常に近く、これを天然で味わえるのが貴重。中濃度の炭酸泉は不感湯に近い感じでシュワシュワ感は高濃度に比べるとマイルド。通常の水風呂も霧島山の麓であり、霧島裂罅水だからマイルドな肌触り。オリンピア製ガスストーブのサウナは仄暗い感じの照明がムードあって良い。
以上が完全なる主観で選んだ2020年に行けて良かったサウナである。個人的な意見での選定だが、どの施設も素晴らしいサウナであるため、是非機会があれば訪れて欲しい。また新型コロナの影響が長期化する中、ここに挙げた以外の全国の施設で一つでも多くの施設がこの事態を乗り越えて無事に営業を続けてくれるのを祈るばかりである。